米国アトランタにあるエモリー大学ゴイズエタビジネススクール(Emory University Goizueta Business School)の日本人在校生によるブログです。

当校のプログラムやアトランタでの生活について書いています。

2007年12月29日土曜日

授業紹介~其の十九



上の写真は、financial accountingのJan Barton教授です。

「Final07-fall~其の五」でも少し紹介させていただきましたが、自分自身を含め、accountingは多くの学生が苦手とする科目で、試験もなかなかの難関です。

そのような授業を担当する教授も大変だと思いますが、Barton教授は昨年度まではelective(選択科目)のfinancial statement analysisを担当しており、core(必修科目)のaccountingを担当するのは初めてだそうです。



そんな中、Barton教授の授業は学生からはおおむね高い評価を受けていて、実際にわかりやすい授業をしてくれます。

accountingは非常に退屈な科目(Barton教授自身がそう言っています)で、詰め込み方になりがちなのですが、Barton教授は一生懸命工夫して、論理的かつ体系的に教えようとしています。

僕自身もBarton教授の授業を受けて、やっとaccountingが少しわかるようになって来ました。



Barton教授はベネズエラ出身で、大学からアメリカに来たそうです。

最初はまったく英語が出来ず、かなり苦労したそうですが、今はとても流暢な英語を話します。

留学生である自分にとっては、ある意味身近なお手本です。



Barton教授の唯一最大の問題点は、授業を毎回のように延長することです。

これはみんな不満に思っていて、次の授業にいつものように遅れてしまうという致命的な欠点になっているのです。

それでも、それをもなんとなく許せてしまうくらい、フレンドリーで熱意あふれるBarton教授です。

2007年12月27日木曜日

同級生たち~其の七



写真はSarah Lawrenceさん(「授業紹介~其の十八」参照)とManish Mahajan君です。

本日はManish君を紹介させていただきたいと思います。

Manish君はSarahさん同様僕のteammateです。

そして留学生最多の人数で、学年でも大きな勢力を誇るインド人であります。

同級生には確か26人のインド人がいたと思うのですが、そのほとんどが元ITエンジニアで、Manish君も同じです。



Manish君は非常にまじめで積極的です。

我々のteam assignmentはManish君によるところが非常に大きかったのです。

その行動はすべてにおいて非常に合理的であります。

先日紹介させていただいたskydiving(「Goizuetaでの生活~其の八」参照)ですが、Manish君も最初は来る予定でした。

しかし当日朝になり、「天気が悪いから」とキャンセル。

案の定飛べませんでした。

すべてにおいて合理性を追求しながら、不合理に帰結してしまう僕とは正反対です。

特に、インド人全般に言えることですが、数字に強いのでDIA(「Final07-fall~其の二」参照)とかはとても頼りになります。

しかも取り組み方が合理的なので、自分ひとりでやるというようなことはなく、自分が出来ていて他人が出来ないようなところは丁寧に教えてくれます。

meetingの進め方も合理的そのもので、自分の主張するところは主張し、聞くところは聞きます。

アメリカ人のいいところとアジア人のいいところを兼ね備えたような人であります。

その点では、僕自身が学ぶ事は非常に多いのです。



そんなManish君を見ていて驚くのは、Manish君が家族と電話をしているときです。

ヒンディと英語が混ざりまくるのです。

これは地方にもよるらしいのですが、インドでは日常会話で使う言葉そのものがヒンディと英語のちゃんぽんになっているそうです。

他のインド人もそうですが、初めて聞いたときは何が起こったのだろうと思いました。

いろいろな意味で、Manish君から学ぶ事はまだまだ多そうです。

同級生たち~其の六



上の写真は、「Final07-fall~其の一」でも紹介させていただいたLiz Treisterさんです。

そのときに紹介させていただいたとおり、LizさんはSection Repです。

Section Repは学級委員のようなもので、各Sectionで意見の主役をして、学校に要望を伝えたりします。

学校、教授達との意見交換会のようものもあるのですが、そこに出席するのもSection Repです。

つまり、Lizさんはわれわれのリーダーであり、何かあればLizさんにお願いする、という感じになっています。



Lizさんに対する僕の個人的な印象ですが、「典型的なアメリカ人女性」です。

まず非常に元気で快活、フレンドリーで、そして何よりボディーラングィッジが上手です。

彼女としゃべると、必ず体全体を動かします。

その動きを見ているだけで、「ああ、アメリカに来たなあ。」と思います。

もう一つ、彼女の話の中には出身地であるClevelandが良く出てきます。

今年のMLBのpostseasonではCleveland IndiansがBoston Red Soxに負けたのですが、その中でCleveland IndiansのKenny Loftonという選手の非常にまずい走塁がありました。

そして、その走塁はランナーコーチャーの判断ミスによるものでした。

その試合の翌日、Lizさんは一日中その走塁ミスを嘆いてました。

「昨日の試合見た?ほんっとありえない。誰あのサードベースコーチ?あの人は何のためにあそこに立っているの?どうなっているのよ。」ってな感じであります。

別にLizさんは野球がそこまで好きではないはずなのですが、やはり地元愛のなせる業でしょう。

その調子でいつも、特に日本人から見ると、大げさに、しかし楽しい話をたくさんしてくれるので、そんな姿が本当にアメリカンに思えるのです。



Lizさんと最初に会ったのは、orientationでのnegotiationをテーマにした模擬授業でした。

僕を含めた留学生の英語を丁寧に聞いて、意見を大切に扱ってくれるところが印象的でした。

やはりリーダーになる人は普段からそのような姿勢を持っているという事でしょう。

2007年12月26日水曜日

同級生たち~其の五



上の写真はAndrew Osterman君です。

同じSection Cで、Andrew君は、section随一の有名人でもあります。

なぜなら、よくしゃべり、よく笑うからです。

授業の座席は指定制ではないのですが、そこは世の常で大体座る席は決まってきます。

Andrew君が座るのは決まって一番前の左端です。

そこからよく質問をします。

特にPanel discussionやGuest speakerがきたときなどは非常に積極的に質問をします。

そんなAndrew君は非常にまじめではあるのですが、非常によく笑うことも確かです。

そして笑い出すと止まりません。

大きな声でいつまでも笑っているAndrew君を見ると、アメリカに来たなあ、と思います。



笑いに関してなのですが、アメリカンジョークという言葉があるように、アメリカの笑いは明らかに日本の笑いとは違います。

アメリカでは「親父ギャグ」とか「つまらない」とか「寒い」とか言われることはまずありません。

冗談を言っているとわかってさえもらえれば、笑ってくれます。

しかも結構爆笑してくれます。

ジョークが通じるかどうかは非常に大切なことで、しかもビジネスをする上では適切なジョークを挟めなくてはいけないので、その点非常に助かっています。

逆に、アメリカでは明らかにタブーなネタがあり、それに引っかかることは「つまらない」とか「寒い」とか以上にだめなことで、一発アウトということもありえます。

具体的には、人種や性別などを対象にした差別的発言などです。

このあたりはかなり繊細な問題で、日本のバラエティー番組で笑いをとっているギャグの相当程度が危ないでしょう。



話はそれましたが、Andrew君と話していると、何があってもよく笑ってくれるので、非常に安心感があります。

たまに「どこが面白かったの!?」と思ってしまうこともありますが、そこはアメリカのいいところで、そんなことは気にしないのです。



最後に、Andrew君のもう一つの特徴ですが、Andrew君は試験が終わって教室を出るのが非常に早い人です。

僕はいつも時間がなくなって最後まで粘るので、Andrew君が出て行く姿を見るたびにあせります。

残り1年半のうちには僕もAndrew君並に教室を早く出られるようになりたいものであります。

2007年12月24日月曜日

Goizuetaでの生活~其の十二



上の写真はskydiving(「Goizuetaでの生活~其の八」参照)の様子です。

skydivingをした後は、このような車、というかその後ろにつけられた荷車に乗って帰ってきます。

次回こそは僕もskydivingをして、この車でskydiving小屋まで戻って来たいものであります。



さて、本日はGoizuetaに関する一般情報を多少整理して紹介させていただきたいと思います。

何回か紹介させていただいていますが、僕の学年は合計約180人います。

一つ上の学年は約150人ですので、少し増えていますね。

Goizuetaでは、180人をA、B、Cという三つのsectionに分けます。

Aは朝から授業が始まり、Bは午前中の10時くらいから、Cは午後から授業が始まります。

僕はsection Cに入っており、午前中はmeetingがない限り自由時間でした。

サラリーマン生活から考えると夢のような話ですが、もともと朝方の気がある僕はほぼ毎朝7時にはおきていました。

実際には授業が無いというだけで、勉強を含めてやることはいくらでもあるので、どのsectionに入っていようと、自分の都合のいい時間に適切な量だけ寝るという感じになると思います。

このsectionというのは日本で言うクラス(組)のようなものであり、先日終了した最初の学期ではこのsection単位で授業を受けるのです。

「アメリカ文化紹介~其の十七」でも紹介させていただいたように、イベントがあるときは、このsectionが一つの単位になることがあります。

Goizuetaの特徴は人数が少ないsmall schoolであることであり、180人だと学年全員の顔と名前を知っているのですが、その中で同じsectionだと当然仲がよくなります。

「同級生たち~其の二」で紹介させていただいたteamもこのsectionの中で分けられています。

つまり、teammateは必ず同じsectionで、一緒に授業を受けています。



冬休みに入ったという事もあり、時間に余裕があるので、これからは出来るだけ同級生を紹介していきたいと思います。

Goizuetaでの生活~其の十一



上の写真はMohamed Desoky君です。

こう見えて同級生、しかしごついですね。

Mohamedは元軍人、そして座間キャンプにもいたことがあるそうです。

そんなこともあって大変な親日家のMohamed君、毎日「オハヨウゴザイマ~ス」と挨拶をしてくれます。

そして僕が「おい、喧嘩するかこの野郎!」というと、「オウ、ゴメンナサ~イ!」と返してくれます。



同級生には、案外同じバックグラウンドを持っている人は多くなく、ほとんどの同級生が異なるバックグラウンドを持っています。

その中でもMohamed君のように元軍人というのは異色といえば異色であり、また他の業界と異なる点も多いので、Mohamed君の意見や経験は貴重です。



しかし、何度見てもその体は筋骨隆々、筋肉の質も量も違います。

毎日のように「立派な体をしているなあ」と思わず感心してしまいます。

その外見に似合わず、と言っては失礼ですが、Mohamed君は非常に繊細で几帳面な性格をしています。

一緒に勉強していると、たまに「そんな細かいことどうでもいいじゃん。」と思ってしまうことがあります。

それでも、Mohamed君は基礎を非常に大切にし、こつこつと積み上げていきます。

そして分らないことがあると真剣に悩み、「教えてくれ」と言ってきます。

こちらが何か言うと、自分の言葉で言い換えて、「これでいいか。」と確認してきます。

大きな体を丸めるようにして、メモを取ったり、計算をしたりしている姿を見ると、なんとなく不思議な気分になります。

授業中の発言も、いつも非常に論理的で、的確です。

物腰もいたって紳士的で、常に周囲に気を使っています。



人を外見で判断してはいけないのですが、Mohamed君を初めてみたときは、大雑把でがさつでいい加減、というイメージでした。

それも今となっては、すべて覆されました。

同じSection Cで、いつも近くに座っていることもあり、何かと気にかけてもらっています。

まだ2年のプログラムの最初の半年が終わったばかりですが、Mohamed君のような同級生に出会えることがMBAの魅力の一つであります。

2007年12月22日土曜日

Final07-fall~其の七



上の写真は、skydivingで使う飛行機です。

滑走路は草原です。

こんなんで大丈夫か、という気はしますが、大丈夫なのでしょう。



さて、本日の内容は写真とは関係ありません。

試験の続きです。

文化の違いとは恐ろしいもので、想像が出来ないことが世の中起こるものであります。

昨日紹介させていただいたhonor codeで試験中の私語などは厳禁されていますが、では私語とはなんなのか、どの様に定義されているのか、という問題があります。

僕が一番気になるのは「bless you」であります。

こちらではくしゃみをすると、必ずと言っていいほど、「bless you」といいます。

教授も機関銃の様にしゃべりながら、器用に「bless you」をはさみます。

では試験中にくしゃみをしたらどうなるか。

ここでも「bless you」は欠かせません。

試験中にくしゃみをすると、かなり多くの人が「bless you」といいます。

二度続けてくしゃみをしたりすると、もっと大きな声で「bless you」になります。

僕が受けた最初のテストでくしゃみをしまくった同級生がいて、試験中「bless you」が教室中に鳴り響いていました。

アメリカでは当然のことなのですが、非常に大きなカルチャーショックでした。

彼が一度だけ三回続けてくしゃみをしたことがあり、三回目などはクラス中全員で「bless you」の大合唱です。

試験中です、ちなみに。

日本的に言うならば、はっきり言ってコントです。

しかもみんなおおまじめにやるので、かえって僕にとっては面白く見えてしまうのです。

僕はおかしくて笑いをこらえるのに必死でした。

アメリカ人のすごいところは、それで集中力を乱されることが一切無いところです。

僕は正直な話、集中力を大きく乱されました。



電車の中でもどこでも、当然相手が赤の他人でも「bless you」は欠かせません。

アメリカでは神様は常に大活躍です。

Final07-fall~其の六



本日は試験の続きです。

写真はhonor code(「授業紹介~其の十四」参照)です。

このhonor codeとは、Goizuetaの学生としてどのように行動すべきか、ということを規定しているものであり、orientationでhonor codeへのサインを全員でします。

まずhonor codeとは何か、そして、それがいかに大事か、ということを学校側が説明します。

そのサインは神聖なものであるため、サイン中は静粛を守らなくてはなりません。

大教室も一番前にhonor codeがおかれ、ひとりずつ前に出てサインをします。

いつもは大騒ぎの教室も、このときばかりは静粛が保たれます。



では、honor codeが実際に効果を発揮するのはどのようなときでしょうか。

それは、主に宿題やtake home examのときです。

つまり、同級生や先輩、その他の他人と協力しない、ということです。

僕は日本の大学を普通に卒業しているのですが、日本では試験以外は協力し合ったりするのは普通のことでした。

しかし、Goizuetaではそうではありません。

協力し合っても良いときはその旨が伝えられ、そうではないときはそうではないということがはっきり伝えられます。

そして、僕が知っている限りでは、協力し合ってはいけないときは協力し合うことはありません。

honor codeの主張はこうです。

「協力し合ってはいけない。」

「そもそもそのようなことをしては自分たちのためにならない。」

「そのようなことをすると学校の価値が落ちるので、最後には自分達にとって好ましくない結果になる。」

このように、いかに協力し合うこと、つまりカンニングをすることが非合理的なことかを強調します。

honor codeをより効果的なものにするために、honor codeを破ったときのriskもはっきり示します。

honor codeを破った場合は即刻退学になる可能性があり、実際そのような例は過去にあるそうです。

一学年150人から180人の中でたまにではあってもそのような処分が実際にくだされると、かなりインパクトはあります。



ここからは僕個人の意見です。

なぜ、honor codeが守られるのか。

それは、他の人がほとんどhonor codeを守っているはずだ、という共通認識があるからです。

成績は全て相対評価なので、自分だけ低い点数をとることだけは皆さけたいのです。

ましてそれが自分の相対的な実力を反映していないのであればなおさらです。

つまり、いい成績が欲しいのも確かではあるが、正当な評価をされることが大事である、とも考えている訳です。

処分の厳しさや、最初のサインによって、「これだけ厳しい規律なのだから、みんな守っているだろう。」と大体の人間が思っている訳で、その認識自体が大事なのです。



このhonor codeにより、授業の質、ひいては学校自体の質が保たれていると言っても過言ではないと思います。

2007年12月20日木曜日

授業紹介~其の十八



上の写真はskydivingの幹事を務めていただいた、そして僕のteammateでもあるSarah Lawrenceさんです。

彼女は何を隠そうcompetitive skydiverです。

日本語で言うと競技スカイダイバーとでも言うのでしょうか。

今まで1678回skydivingをして、すべて成功しているそうです。

この成功率は公式記録ではないものの、世界記録だそうです。

つまり世界記録保持者、すごいですね。



Sarahさんと初めてあったのは、8月のまだ授業が始まる前のOrientationのときでした。

そのとき「前仕事何やっていたの?」というような話をしたのですが、「parachute rigger」と言われました。

日本語で言うとパラシュート索具工とでも言うのでしょうか。

はっきり言って何を言っているのかわかりませんでした。

と言うかアメリカンジョークかと思い、「どうやって反応するのが正しいのだろう」と思っていました。

そのころはまだteammateになるとわかっていなかったので、「変な人に出会ってしまった」とすら思いました。

ただ、そこでひるむわけにはいかないので、果敢に話を聞いていると、なんとcompetitive skydiverとのことでした。

実際に9月はまだskydivingの競技会が続いていたらしく、週末はChicagoに行って、競技会に出ていました。



Sarahさんはほかの同級生と違い、いわゆるオフィスでの職務経験がほとんどありません。

ビジネススクールにくるアメリカ人のバックグラウンドはかなり多様なのですが、その中でもこのような人は珍しいです。

ただ、やはりビジネススクールを受験して合格してくるだけあって、考え方や授業への取り組み方が非常にしっかりしています。

しかもほかの同級生とは違った視点を持っているので、discussionのときなどは貴重な存在です。

teammateとしても、power pointが得意なので、presentationのときはかなり世話になりました。



いろいろなバックグラウンドを持った人に出会え、その人から新しいことを学ぶことが出来るのは、ビジネススクールの大きな魅力の一つです。

2007年12月19日水曜日

Goizuetaでの生活~其の十



本日ももう少しskydivingで発見したことを紹介させていただきたいと思います。

アメリカだから当然かもしれませんが、skydiving場までは車でcar poolingをしていきます。

そして中にはキャンピングカーで来る人もいるようで、上の写真はその写真です。

ちなみにこれは僕の同級生の車ではありません。

ほかにも大勢の人がskydivingをしに来ていました。

日本で、というか今までskydivingをしたことがないのでわからないのですが、skydivingの順番を待つ間はみんなでスナックなどを持ち寄って、ひたすらだらだら待ちます。

そのようなときに必ず出てくるのがフリスビーです。

日本でも同じかもしれませんが、アメリカではフリスビーが出来るようなスペースが必ずあるせいか、誰かしらフリスビーを持ってきて、すぐにフリスビーを始めます。

そして、必ず犬も一緒にそれを追いかけます。



アメリカに来て感じるのは、アメリカ人は常に何か楽しめるものを準備している、ということです。

正直「くだらないもの持っているなあ」と思うこともあるのですが、日本で言う一発芸で使うようなものを常に用意しています。

東急ハンズで売っているようなものですね。

たとえば、先日ニューヨークの友人宅にいたときに、ちょうどハロウィーンを迎えました。

子供がお菓子をもらいにきたのですが、「お菓子がない、というかあるのは賞味期限をとうに過ぎたお菓子だ。」という話になり、どうしようかと思案していたところ、子供が怒ってドアをけって逃げました。

さながらアメリカ版ピンポンダッシュです。

すると僕の友人は突然巨大な斧、もちろん本物ではありませんが、を取り出して、子供を追いかけ始めました。

どこにそれがあったのか、どうしてそれがあったのか、まったく想像が出来ません。

ただ、想像できないようなことが毎日のように起こるのがアメリカであります。



ところで、今回のskydivingの幹事ですが、以前紹介(「Goizuetaでの生活~其の八」参照)させていただいたSarah Lawrenceさんでした。

近いうちにSarahさんを紹介させていただきたいと思います。

Goizuetaでの生活~其の九



さて、本日はskydivingの続きです。

上の写真にあるような建物がskydiving小屋のような感じになっていて、ここに事務所があります。

skydiving小屋の前で走り回っている犬の写真を撮ったつもりなのですが、うまく伝わっているでしょうか。

このskydiving小屋の周りは草原です。

アメリカ人の生活は犬とともに成り立っていて、犬を飼っている人はこのようなときには必ずといっていいほどつれてきます。

そして完全に放し飼い、というか放っておくという感じです。

犬は犬同士でじゃれまくっています。

よく見ると噛み合ったりもしているのですが、そのようなことは気にしないようです。

足に何かがぶつかったと思ったらほぼ間違いなく犬で、犬は誰に当たろうと「excuse me」の一言すら言わずに走り回っています。



親がskydivingをする場合は子供もつれてくるわけで、草原中で犬と子供の絡み合いが始まり繰り広げられます。

そうすると、いろいろなことが起こります。

ある子供が「靴がなくなった。」と親になきついていました。

「こんなところでなくなるはずないでしょう。ちゃんと探しなさい。そのうち見つかるわよ。」と、親は子をたしなめます。

どうやら走り回っているうちに脱げた靴が見つからなくなったようです。

と、遠くのほうで追いかけっこをしている犬二匹がいます。

そのうち一匹の口には青い子供用の靴ががっちりとくわえられていました。

それを見つけた子供は、「あーっ」と声を上げて追いかけ始めました。

しかし、子供に簡単に追いつかれるほど犬も甘い人生を送ってはいません。

犬二匹は完全に子供を無視して追いかけっこをしています。

ようやく子供が靴を取り返せたのは、犬が飽きて靴を投げ捨ててからでした。

犬は満足げに歩いていますが、飼い主は怒るどころか、そのようなことが起こっているということすら気にしません。



僕は子供のころから集合住宅で育ったこともあり、ペットを飼った経験がないのですが、ペット、特に犬に対する接し方は日本とアメリカ



ではぜんぜん違います。

アメリカでは公園などでは「犬の放し飼い禁止」などという看板を見かけますが、今回のような場合は当然のごとく放し飼いのようです。

ほかの犬を噛んだり、あるいは噛まれたり、というのも気にしません。

それでもお互いに気にしないのですから、問題ないのかもしれません。

2007年12月17日月曜日

Skydiving



2009のSoichiroです。

運よくSkydivingを体験できたので、感想を。
Roller Costerも後楽園のパラシュートも全く駄目な私ですが、Goizuetaのcore valueの一つcourageを試すべく、またエンジニアとして、多くの経験者が語る「重力による自由落下」と「強制力による落下」による違いを直に確認するために挑戦してきました。

感想を率直に言うと、怖いのは飛び降りる時だけで、特に前の人が飛び降りて一瞬にして豆粒になっていく様を見ていると恐怖心が沸き起こります。ただ、飛び降りる時はインストラクターの手により落とされるので怖がる間もありません。

最初の30秒くらいは、速度がドンドン上がっていくのが感じられ落ちていく感覚はありますが、ジェットコースターのような内臓が浮き上がる感じはないので、嫌な感じもあまりしません。その後は空気抵抗による等速になるので、落ちているというよりは、ふわふわと浮いている感じで楽しめます。ただ、一つ辛いのが、空気がものすごい勢いで来るので息がうまく出来ません。3分ほど落下して雲を抜けると、視界が一気に開け、そこはGoogleEarthです。6000フィートくらいでパラシュートを開いて降りるのですが、こちらの方が嫌な浮遊感を感じました。5分ほどパラシュート落下した後、無事着地。地上に降りたあとも不思議な脱力感・浮遊感がついて回ります。


ということで、SkydivingはやはりRoller Coasterなどとは異なる落下でありました。また、地上での講習は一切なく、飛び降りた後に、パラシュートの操作などを教えてくれます。次回はKentaroの感想が聞けるでしょう。


2007年12月16日日曜日

Goizuetaでの生活~其の八



上の写真は、skydivingの準備をしているときの写真です。

結論から言うと、結局今日は飛べませんでした。

かなり前から天気予報が悪く、一組目が飛んだあと、中断になりました。

予報が悪かったので、待たずに帰ってきたというわけです。

インストラクターに聞いても、おそらく今日は無理だろう、ということでした。



今回のskydivingも公式行事ではないものの、学校としての企画で、今シーズン3回目であります。

このように、学校が企画して、みんなで遊びに行く、ということが結構頻繁に行われます。

学校が企画するといっても、学生の中の誰かが幹事を務める、という感じです。

今回はSarah Lawrenceさんでした。

Sarahさんについては、今後また紹介させていただきます。



今回は試験が終わった直後ということもあり、20-30人くらいの学生が参加しました。

僕自身がそうなのですが、skydivingは初めて、という学生が多く、みんなどきどきでした。

しかし、今日飛ぶことが出来た一組目の友人の話では、とても楽しく、ほとんど怖くなかった、というか怖がっている暇などなかったそうです。

高いところが苦手な人でも、高すぎて現実感がないので、高いから怖いという感覚はあまりないそうです。

僕はジェットコースターのようなものは大好きなのですが、さすがに最初は抵抗がありました。

なにしろskydivingというやつはひたすら落ちるだけですから。

しかし、みんなとわいわいやっているうちに楽しみになってきて、直前に順番を早くしてもらっただけに、今日飛べなかったのは非常に残念です。



skydivingに関しては、いろいろ発見があったので、また紹介させていただきたいと思います。



前述のとおり、本日は雨が降っていて、今はかなり強く降っています。

Atlantaは温暖とはいえ、Floridaとは違うわけで、冬はそれなりに寒くなります。

予報でも明日からは寒くなるそうで、暖かかったのも昨日まで、ということになりそうです。

Goizuetaでの生活~其の七



Finalも終わったことなので、久しぶりに違う話題を紹介させていただきます。

上の写真は住居棟の上から撮ったClairmont Campusの写真です。

左にあるのがPoolで、奥がトレーニング施設や郵便受、gym、ミーティングルームなどがあるSAAC(Student Activity & Academic Center)、右側がfieldです。



本日はfinalが終わったということもあり、久しぶりにからだを動かしたいなあ、と思っていました。

いつも野球をやりたいと思っているのですが、なかなか野球が出来る機会というのがありません。

バスケットボールやサッカーのほうがみんなで遊びやすいので、それに比べてみんなで遊びにくい野球を普段やる人はあまり多くないのです。

ところが、今日はfieldでキャッチボールをしている人がいました。

せっかくの機会なので、「仲間に入れて」とばかり、一緒にキャッチボールをしました。

こういうところはアメリカのいいところで、見ず知らずの人でもすぐに仲良くなれます。

キャッチボールをしたあと、同級生がテニスをしに行くところにばったり会ったので、テニスをすることにしました。

僕はテニス経験がほとんどなく、最後にテニスをしてから10年以上がたちます。

しかし、上手い下手などあまり気にしないのがアメリカのいいところで、かなり足を引っ張りながらも楽しくテニスをさせてもらいました。

テニスをしたあとは、フットボールの練習をしている人がいたので、ちょっと仲間に入れてもらってフットボールを投げる練習を少しさせてもらいました。



結局3時間くらいで3つのスポーツを楽しむことが出来、すべて予期せぬ偶然ではあったものの、finalでなまったからだを動かすことが出来ました。

Clairmont Campusには同年代の学生がたくさん住んでおり、しかも施設が充実しているので、このように飛び込みで気軽に運動を楽しむことが出来ます。

夜は毎日のようにgymで誰かがバスケットボールをしているので、いつでも混ぜてもらえます。

自分の家の隣でこのような経験が出来るのが、Clairmont Campusの最大の利点の一つです。

2007年12月15日土曜日

Final07-fall~其の五



上の写真もお菓子です。

先日紹介させていただいた(「Final07-fall~其の三」参照)ように、試験用のお菓子であります。



さて、本日はaccounting(会計学)の試験がありました。

最後の試験です。

出来は、、、まあそういうことを考えるのはやめましょう。

一睡もしなかったわけではありませんが、ほぼすべてを勉強にささげて試験に臨みました。

しかしその程度でどうにかなる試験ではないことは明らかで、授業でやったことがそのまま出れば大体どうにかなるものの、ひねられるとひとたまりもありません。

中間試験同様、難しい試験でした。



試験は一つの会社の財務諸表を見ながら、その財務諸表が何を示しているのか、どのようなことが読み取れるのかを答えるものです。

4つの選択肢がある問題が合計40題出されます。

今回はKroger(アメリカにあるスーパーマーケット)でした。

ビジネススクールに来ているような学生には、CPAを持っている学生や、会計のバックグラウンドを持っている学生も多いのですが、そのような学生にとってもそう簡単な試験ではないようです。

ちなみに中間試験ではDELLが出ました。

僕のような会計のバックグラウンドがほとんどない学生にとっては非常に厳しい試験ではあるのですが、確かにこの試験が出来るくらい会計がわかっていれば役に立つだろうなあ、とは思います。

もう終わってしまいましたが、会計は将来的に役に立つことも多いと思うので、これからも機会があったら取り組んで行きたいと思います。



さて、本日ですべて試験が終わりました。

いろいろな意味で「終わった」という感じです。

あとは落第していないことを祈るのみです。



明日からは冬休みで、実家に帰る人、旅行に行く人、みなそれぞれです。

半年もたっていないのですが、毎日のように一緒だった同級生と約1ヶ月とはいえあえなくなると思うと、非常にさびしい思いになります。



試験というやつはいつもそうなのですが、終わってしまうと本当にはかないなあ、と思います。

2007年12月13日木曜日

Final07-fall~其の四



本日はFinanceの試験がありました。

上の写真はJB Kurish教授です。

Kurish教授は独特のしゃべり方をする人で、授業も独特です。

板書は最低限で、教室中を歩き回りながら大声で説明をします。

なんとなく公演を聴いているような気分になります。

授業内容も面白く、人柄もいいので、学生からの人気はかなり高いものと思われます。



さて試験ですが、これまた微妙。。。

何しろ、割り切れない数字がたくさん出てくるのです。

アメリカは計算をするときには必ず計算機を使うせいか、割り切れない数字を平気で出して、しかも小数点8桁くらいまで書けといわれます。

本日は見直しをしたときにたくさん計算ミスを見つけたのですが、ということは逆に見つけ損ねたミスがもっとあったということでしょう。

Financeの試験は平均点が非常に高く、みんな満点近くを取るので、ひとつのミスが致命的になります。

その意味でも、いつものことですが、まったく手ごたえがない試験でした。

しかも、この年になると手計算からかなり遠ざかっているので、計算をしまくっているうちに手が非常に痛くなります。

しかもしかも、アメリカの計算機は日本人には非常に使いにくいので、3時間の試験時間の後半にはかなり集中力が落ちてきます。

今回こそは、と思ったのですが、今回もまさにそのパターンにはまりました。



ところで、アトランタの気候ですが、ここ数日非常に暖かいです。

先週の半ばくらいまではそれなりに冬の気配を感じていた(最高気温が20度弱)のですが、先週末から季節が逆戻りしました。

最高気温は20度を超え、25度近くになる日もあります。

ぽかぽか陽気で、同級生の中にはTシャツ、短パン、ビーチサンダルで学校に来ている学生がいます。

ちょっとやりすぎじゃ、、、と思いますが、ちょうどそれくらいの気候であることも確かです。

天気予報だと、今週後半、ちょうど試験が終わった翌日の金曜日くらいからまた少し寒くなるそうです。



明日は最後の試験、accounting(会計学)です。

僕が一番苦手としている科目です。

泣いても笑っても明日で最後なので、これから一生懸命勉強して明日に備えたいと思います。

2007年12月12日水曜日

Final07-fall~其の三





上の写真はお菓子です。

見たままですが。

アメリカの大学というのは不思議なところで、Goizuetaだけかもしれませんが、試験になるとお菓子が供給されます。要所にお菓子コーナーが設置され、好きなだけ取っていけ状態です。

アメリカ恐るべし。。。



本日はEconomics(経済学)の試験がありました。

出来は、、、はっきり言ってだめでした。

計算が出るかと思いきや、ほとんどが解釈問題で、記述してばかりでした。

しかも問題が何を言っているのかわからないものが多く、やたら時間がとられました。

これはアメリカ人も同じだったようで、みんな教授に質問しに行っていました。

さすがにあれだけわかりにくい問題を出すのはどうかと思いますね。

このような場合は、教授に聞くか、自分で仮定を加えるかという二つの選択肢が考えられます。

僕は教授に質問したあと、自分で仮定を加えました。

全部質問している時間はとてもなかったからです。

自分で仮定を加えても、その仮定に合理性があり、その仮定のもとできちんと解けていたら点数はもらえるはずなのですが、果たしてどれくらいもらえるのでしょうか。



個人的には本日の問題は難しいと思ったのですが、結構早く退出する学生もいました。

やはり物事の解釈力はアメリカ人が優れていると思います。

逆に計算などは日本人を含めたアジア人が強いですね。

アメリカ人のすごいところは、余計なことを考えずにひたすら合理的な思考をすることが出来るところです。

日本人全体がそうではないかもしれませんが、僕はどうしても途中で余計なことを考え、それに惑わされてしまいます。

あとでそれが余計なことだったとわかるのですが、そのときは気づかない、ということが多いのです。

本当にアメリカは合理性の国だと思います。

本日に限ってはそんなことを学ぶより、いい点数を取りたかったのですが、終わったものは仕方がありません。



あすはFinance(金融学)の試験があります。

今度こそは計算ばかりでしょう。

本日もこれから一生懸命勉強したいと思います。

2007年12月11日火曜日

Final07-fall~其の二



本日はDIAのFinalがありました。

今ちょうど提出をして帰宅したところであります。

上の写真は、試験をMichael Parzen教授に提出したところです。

Parzen教授が持っているのが、僕の答案です。



DIAの試験は、take homeという形式で行われます。

持ち帰りの試験ですが、僕の日本での学生時代にはなかった形式なので、紹介させていただきます。

まず、今回の場合ですが、試験時間は9時から12時までです。

ただ、プリンターの不具合やその他のトラブルが起こる可能性があるため、提出期限は1時半です。

逆に、1時半を過ぎてしまうと、いかなる言い訳も出来ないということです。

1時間半も余裕をとっているのだから、問答無用、ということでしょう。

9時になると、メールで試験問題が送られてきます。

教授以外の他人に電話やメールなので質問をすること以外は、すべての行為が許されています。

教科書、ノート、プリント、ウェブサイトを見るもよし、当然PCは必須ですが、その他の何を使ってもかまいません。

この時代ですから、どこかのウェブサイトにはほぼ同じの試験問題、そしてその回答があるのだと思いますが、探している暇はありません。

実際にはいざ試験になると3時間や4時間はあっという間に過ぎてしまうので、いちいち調べている余裕はないのです。

最初はまだまだ時間があると思うのですが、最後のほうになると、まったく時間がないという状態になってしまいます。

人によるのですが、僕は家で試験を受けました。

自分の空間のほうが落ち着きますし、飲みたいものをいつでも飲め、トイレにもいけ、学校まで重い教科書やプリントなどを運ぶ必要がないからです。

ただ、学校まで提出しに行かなければ行けないので、その分時間を有効活用できないのは確かです。

このあたりは本当に人それぞれです。



1時前になって、やっと試験が終わった、というかあきらめざるを得ない状況になりました。

時間切れです。

学校までは正味15分ほどで行けるのですが、今日に限っては多少余裕を見て家を出たわけです。

1時15分ごろに試験を提出して、試験を終えました。

終わってみるとはかないものです。



試験中は、質問があれば、教授に個人的にメールを送ります。

これは質問内容が解答に触れる可能性があるからで、下手に全員にメールを送るとカンニング行為とみなされ、退学になりかねません。

教授はほとんどの場合1分も立たないうちに、返信します。

全体的な質問であるときは、全員にメールを送ります。



みんな試験が終わると、ほっと一息です。

ただ、明日もEconomics(経済学)の試験があります。

また明日の試験が終わったら報告させていただきたいと思います。

これから必死こいて勉強したいと思います。

2007年12月10日月曜日

Final07-fall~其の一





本日より新たなトピックにうつりたいと思います。

その名も「Final07-fall」です。

要するに期末試験です。

明日から期末試験ということで、緊張感も高まってまいりました。

実際の勉強が追いついているかはいざ知らず、この緊張感を何とかお伝えしたいと思います。

学校に通っているわけですから、やはり勉強するのは当然であり、試験は一大イベントです。

さて、明日はDIA(「授業紹介~其の十一」参照)の試験があります。

最終日のaccounting(会計学)とあわせて、重い試験です。



ちなみに、本日の内容とはまったく関係ありませんが、上の写真はSection RepのLiz Treisterさんです。

Section Repとは、いわゆる学級委員とか級長といったものといえばわかりやすいでしょうか。

いかにもアメリカ人という彼女はいつも元気で、頼りになります。

この服装は先日のfeud(「アメリカ文化紹介~其の十七」参照)のときのパジャマ姿です。

「本当にそのパジャマいつも着て寝ているの?」と聞いたところ、「いや、それはない。」とのことでした。

feudのための特別仕様とのことでした。

Section RepやLizさんに関してはまた次の機会に詳しく紹介させていただきたいと思います。



昨日はそのDIAのreview sessionがありました。

instructerはMichael Parzen(「Goizuetaでの生活~其の四」参照)教授です。

以前も紹介させていただきましたが、この教授は本当に面白い人で、講義の仕方もうまいので、試験前のreview sessionにはもってこいです。

Parzen教授の授業を受けると、それまでわからなかったことがすっきり理解できる、ということがよくあります。

本日のreview sessionもまさにそのとおりで、約1時間半のsessionだったのですが、今期何を学んだかを復習することができました。



いよいよ明日は試験です。

落第しないように必死こいて問題に立ち向かいたいと思います。

明日は試験後の感想などをアップさせていただきたいと思っています。

2007年12月9日日曜日

授業紹介~其の十七



本日はlead weekのmeetingがありました。

今回のlead weekとは何かというと、要するに修学旅行です。

写真は僕が行くlead weekのcoordinatorのPhil Zerrillo教授です。

Dr. Zの名で親しまれているGoizuetaの看板教授です。

行き先はタイとベトナムであります。



このlead weekというやつは年二回ありまして、8月と1月です。

8月のものは、オリエンテーションの中で行われまして、旅行には行きません。

1月のものも、修学旅行タイプのものとAtlantaでやるものがあり、旅行に行かなければ行けないというわけではなく、各自が好きなlead weekのプログラムを選べます。

修学旅行タイプのものには、ほかに中国やイスラエルがあり、行き先は毎年変わります。

僕はこれまでタイにもベトナムにも言ったことがなかったので、タイとベトナムにしました。



今回のmeetingというやつはいわゆる事前学習ではなく、VISAが必要かどうか、通貨は何か、決済手段はどのようなものがあるか、治安、交通などなど、あくまで情報交換という感じでした。

lead weekでは企業訪問、講演会への出席などが主に行われます。

それ以外に、観光や遊びももちろんあります。



このいわゆる修学旅行のようなものは、ほかの多くのビジネススクールでも行われているようです。

ビジネススクールだけあって、その内容はビジネスにより近いものになるのではないでしょうか。

まだ1ヶ月ほどありますが、本当に楽しみです。



これから試験のためのQ & A sessionに行ってきます。

試験が迫ってきました。

本当にやばいです。

僕はブログなんて書いていていいのでしょうか。

書いてしまったものは仕方がないので、これからは本当にまじめに勉強したいと思います。

2007年12月8日土曜日

アメリカ文化紹介~其の十七



上の写真は、section feudの様子です。

section feudとはそもそも何なのでしょうか。

僕もよくわかりません。

よくわかりませんが、一言で言うと、仮装大会のようなものです。



Goizuetaでは一学年が3つのsectionに別れて普段は授業を受けています。

小学校から高校まででいうクラスのようなものです。

つまり、クラス対抗の仮装大会という感じで、何の大会かというと、各項目に当てはまる人を発表していく、というものです。

その各項目とは、

・授業に遅れてくる学生は?

・一番きれいなのは?

・一番格好いいのは?

・将来整形手術をしそうな人は?

・barに一番遅くまで残っている人は?

・将来結婚しそうなカップルは?

などであります。

ではこれらの各項目と仮装がどのように関係しているのかというと、、、おそらく関係していません。

とにかくsectionとしての色を出すために、各sectionでテーマにそった服装をしてくるということであります。



写真は僕のsectionの様子で、テーマは「パジャマ」でした。

このfeudは夜に行われたのですが、多くの学生は朝からパジャマ姿で授業を受けていました。

写真でお伝えできないのは非常に残念ですが、このfeudというやつは非常に盛り上がり、夜中大賑わいでした。

女装はもちろん、それぞれが気合の入ったファッション、化粧をしてくるので、よく見ないと誰が誰かわかりません。

特にこちらの女性は普段あまり化粧をしないので、突然化粧をされて話しかけられると「あんただれ?」という感じになってしまいます。



来週試験だというのに、このようなことをしていていいのでしょうか。

しかししかし、これもアメリカの文化を勉強する非常に大事な機会であることは間違いありません。

平均年齢30で、学校にいてこういうことをするとは思っても見ませんでしたが、やってみると非常に楽しいものです。

そろそろ本当にまじめに勉強します。

2007年12月7日金曜日

アメリカ文化紹介~其の十六



本日の写真は昨日行われたTownhallの様子です。

僕もTownhallがどのようなものか、きちんとした定義は理解できていないのですが、同じ地域社会に暮らすものが一堂に会して意見交換したり、その地域社会に貢献した人を紹介したりするもの、というような感じです。



昨日行われたTownhallでは、まずAssociate DeanのSteve Walton教授から「もうすぐ今学期が終わるけど、本当にみなよくがんばったね。」というような話がまずありました。

そして、rankingなどを中心としたGoizuetaの現状を簡単に紹介し、それから現在感じている不安、不満などがあったら教えてほしい、という質問タイムが設けられました。

この質問タイムが必ずあり、そしてみなそこできちんと意見を言うのがアメリカと日本の決定的な違いだと思います。

問題意識を共有し、いかにしてwin-win situationを作るかという努力ですね。

そのあとは、各テーマごとにGoizuetaに貢献した学生の紹介がありました。

具体的には、

・ディベート大会で優勝したチームの学生

・マイノリティの就職活動でリーダーシップを取った学生

・social eventの幹事をした学生

・同級生が具合が悪くなったときに病院に連れて行った学生

などでした。

写真はそれらの学生が紹介されている様子です。

(ちょっとよくわからないですかね)

それから今学期コアコースを教えてくださった教授へのプレゼント、来年度から他校へ移る教授のスピーチ、などがありました。



Goizuetaで起こっていることでも、すべてを常に把握しているわけではないので、このような機会があると自分の身の回りでどのようなことが起こっているのか、自分の生活がどのような方によっていかにして支えられているのかがよくわかります。



本日で今学期のすべての授業が終わりました。

来週はいよいよ試験です。

いつものことながら、試験前になると「もっと事前にきちんと勉強しておけばよかったなあ」と思います。

2007年12月6日木曜日

授業紹介~其の十六



上の写真はLPOのMichael Sacks教授です。

口にくわえているのは、あめであります。

授業中にあめをなめているわけではありませんが、今日は最後の授業だったので、あめを配った学生がいたのです。

写真をとる前に「あめなめてちゃやばいかな?」といわれたので、「別にいいんじゃないですか」といったところ、あめをなめている写真を撮ることになったしだいです。



というわけで、本日はLPOのteam presentationがありました。

出来はというと、teamとしてはよかったのですが、自分のパートで間違えてしまい、そのおかげでそのあとがすっかり頭から飛び、言うこと言わないまま終わってしまいました。

非常に痛いです。

練習していったのですが、練習が実を結ばないこともあるという実例を作ってしまいました。

留学生にとってはこのpresentationというやつが一番難しいものです。

やはり英語力、中でも発音がどうしても影響してしまうからです。

presentation能力を高めたいと思い、日々努力をしているつもりですが、なかなか結果が出ないのが事実です。



授業そのものはpresentationの授業ではないのですが、Sacks教授の話し方を見ていると非常に勉強になります。

文章の構成や話の流れはもちろんのこと、ボディーラングィッジが非常に巧みなので、いつも「こういうふうにやるのか」と思いながら見ています。

しかも必ずきちんとジョークを入れます。

アメリカでは、いかに適切なジョークを入れられるかも大切なコミュニケーション能力なので、その点も含めて学ぶことは多いなあ、という感じです。

いつ質問に言っても快く答えてくれる、非常に親切で紳士的な教授です。



今学期の授業もいよいよ明日ですべて終了となります。

授業紹介~其の十五



上の写真は本日のmeetingの様子です。

写っている4人は僕のteammateです。

明日LPO(Leading People and Organizations「授業紹介~其の八」など参照)のteam presentationがあるので、そのためのmeetingです。



まず、明日のpresentationをどのように進めるかを簡単に打ち合わせ、それからリハーサルをします。

そのあと、リハーサルの中で気づいた点を指摘しあって、power pointを修正したり、自分の原稿を修正したりします。

それからもう一度リハーサルをして、終了です。

合計1時間半ほどでした。

非常に効率的ですし、みな30前後で職務経験もあるせいか、無駄がありません。

ちなみに、実際の作業に無駄がないだけで、無駄話は結構あります。

ほぼすべての教室にプロジェクターがあり、パソコンの画面を映せるようになっています。

室内の照明もテーブルの上にあるタッチパネルで簡単に操作できるようになっています。

僕にとってはかなり感動的なことです。

最近の日本の大学はどうか知りませんが、僕が日本で学生をやっていたころには考えられないことであります。



明日はいよいよpresentation本番です。

とりあえず原稿を完璧に暗記していって、足を引っ張らないようにしたいと思います。

一人当たりの持ち時間が3分程度なので、何とかなるでしょう。

2007年12月4日火曜日

授業紹介~其の十四



上の写真は、本日の内容とはまったく関係ありませんが、Clairmont Campusのfieldです。

ここでいつもサッカー、野球、クリケットなどをして遊んでいます。



本日は先日のLPO(「授業紹介~其の十」参照)のfinalが返却されました。

結果のほうは、、、まあそんな俗っぽい話はなしにしましょう。

で、そろそろ近づいてきました、試験について多少なりともお話をさせていただきたいと思います。



試験ですが、やはり学生というのは洋の東西を問わず試験前になるとぴりぴりしてくるものであります。

ただ、一度職について仕事をしたという経験があるせいか、それとも文化の違いか、日本に比べると多少のんびりしているかもしれません。

それには、日本との試験環境の違いが影響していることは確かでしょう。

まず、以前も紹介させていただきましたが、honor code(同じく「授業紹介~其の十」参照)というものがありまして、カンニングなどをしないようなインセンティブ構造が明示されています。

また、過去の試験問題などは自力で集めるのではなく、ほとんどの場合は教授から渡されます。

この御時世ですから、メールでファイルが送られてくるだけですが。

つまり、試験勉強する前にまず過去問入手に一苦労、ということがありません。

さらに、ほとんどの授業では講義ノートが教授のウェブサイトにあったり、メールで送られてきたりするので、仮に自分でノートを取れていなくても、ノートをかき集める必要はありません。

試験の内容自体も、裏をかくような問題はほとんど出ません。

授業をしっかり理解して、自分なりに消化できていれば、極端ではありますが間違えるはずのない問題ばかりです。

ただ、それがそうはいかないのがこの世の中でありまして、僕は結構間違えます。

しかも、平均点がかなり高いので、毎回試験が返ってくるたびに冷や汗をかいています。

まさに、ひとつのミスが致命的になる、という感じです。

さらに、アメリカ人のすごいところは、勝負強いところです。

やはりアメリカ人は日本人に比べると計算が苦手で、一緒に勉強していると間違えてばかりいます。

しかし、彼らは本番になるときっちり答えを出してくるのです。

どじな僕は肝心な本番で結構間違えています。

このあたりが一番改善しなければいけないところかもしれません。



ちなみに、僕は同学年の留学生の中でもかなり英語ができないほうですが、試験の際に英語で苦労したことはありません。

あくまでないよう勝負の試験内容なので、語学力が試験結果に影響するようなことがないように試験が作られている、という印象です。



というわけで、そろそろまじめに勉強して、落第しないようにがんばります。

2007年12月3日月曜日

アメリカ文化紹介~其の十五



上の写真は僕が住んでいるClairmont CampusにあるSAACという建物の入り口のロビーの一部です。

ロビーからして、僕からすると必要以上に、「金をかけているなあ」という印象があります。

ここで軽いmeetingをしたりすることもでき、実際にしている学生もたまに見かけます。



さて、本日はアトランタの公共交通機関を紹介させていただきます。

MARTA(Metropolitan Atlanta Rapid Transit Authority)という公共交通機関があり、大まかにいうと、東西、そして南北と路線が二つあります。

アメリカの地下鉄にしては、僕が今までに見た中では、中もきれいで、治安面も問題ないと思います。

Emory大学内、あるいはすぐ近くに駅はないのですが、大学から3マイルくらいの距離にDecaturという駅があります。

MARTAを使えば、市の中心部はもちろん、空港にもいけるので、その点は非常に便利です。

大体ダイヤどおり運行されているようです。



ここでMARTA内で気がついたことを2点ほど。

以前乗った車両が一番前だったことがあります。

やることがないので、運転席の後ろからガラス越しに前を見ていました。

すると、運転手がやおらバナナを取り出して食べ始めました。

日本ではありえないことですね。(ちなみに僕は運転中にバナナを食べることに対して反対しているわけでは決してありません。むしろ大賛成です。)

驚いていたところ、なんと運転中なのに、後ろを振り向いてじろりと僕のほうを見ました。

満面の笑みで手を振ると、ウィンクをしてくれました。

もう一点ですが、これはアメリカでの常識についてです。

日本と同じで、お年寄り、体の不自由な方、荷物の多い方、などに席を譲る、という習慣があります。

ところが日本と少し違うことがありまして、アメリカでは席を譲られた側が席に座りたい場合は、一度目で席を譲られなければいけません。

つまり、譲り合いのような状況は発生しないのです。

これはあらゆる「譲り」の状況で共通です。

バス、電車、レストラン、エレベーターやエスカレーターなど、ちょっとしたときに「入る順番」という状況が発生します。そのとき、「先にどうぞ」といわれたら、「thank you」か「no thank you」で終了です。

譲られるときは本当に座りたかったら一度目で受け入れなければいけないのは当たり前なのですが、譲るときが問題です。

断られたのに何回も「どうぞどうぞ」と日本式に行ったりすると、「???」という反応をされます。

「なぜ一度断ったのにそんなに譲ってくるのか」という話になるのです。

それくらいのことで怒り出したりはしないと思いますが、日本人が気をつけなければいけないところではあります。



今週はこれから課題の提出や、プレゼンテーションが山積みです。

久しぶりに忙しい一週間になりそうです。

アメリカ文化紹介~其の十四





上の写真はインド人のニール(Neel)君です。

thanksgivingのpartyのときの写真です。

同じClairmont Campusに住んでいて、いつも仲良くしてもらっています。



Neel君とは、同じ家族プランに入って携帯電話の契約をしています。

AT&Tという会社の携帯電話を使っているのですが、家族でなくても家族プランに入れるのです。

どういう理由か知りませんが、さすがアメリカ。



というわけで、本日は携帯電話を契約しに行ったときのことを紹介させていただきたいと思います。

AT&TではSSN(social security number)がないと家族プランに入れません。

よって、SSNを持っている友達に頼んで、家族プランを作ってもらいました。

家族プランは5人までなのですが、5人を超える場合は家族プランを複数作ります。

家族プランのメンバーは家族である必要はまったくありません。

このあたり日本人にとっては非常に不思議ですね。

Neel君も不思議そうでした。

この点に関しては、インドでも不思議なことのようです。

Neel君は音楽が好きで、携帯電話で音楽を聞きたいそうです。

そのためには、メモリーが必要だとのこと。

するといきなりNeel君は「携帯電話の契約をするんだから、1ギガのメモリーをただにしろ」といい始めました。

正直なところ、「ふっかければいいってもんじゃないのにね」と思いましたが、驚くべきことにAT&Tの店員は「わかった」といって、メモリーがただになりました。

僕はびっくりして急いで、「僕も」といったところ、「あ、そう」という感じでただになりました。

ついでに僕はBluetoothのヘッドセットがほしかったので、それもただにしてくれと交渉しました。

さすがにそれはただになりませんでしたが、すぐに半額になりました。

Neel君は急いで同じものを持ってきて、半額にしてもらっていました。

ほかにも細かいところをNeel君はガンガン交渉します。

するとガンガン安くなっていきます。

こうなってくると、僕は非常に不安になります。

まず、「この会社大丈夫か」という思いがつのってきます。

そして、「何も交渉しなかったらその分払わされていたのだろうなあ」と思ってしまいます。

最後には、「もっと交渉したらもっと安くなるかもしれない。ここで交渉を打ち切っていいのだろうか。」と不安になります。

というような話をNeel君にしたのですが、「Don't worry!」だそうです。



その日は、短い時間でとても多くのことを学んだ気がしました。

やはり、アメリカは何事も自分の思ったことを主張してみないといけないようです。

そうすれば、思いのほか自分の意図したとおりに物事が進むかもしれません。

2007年12月1日土曜日

授業紹介~其の十三



上の写真はいつも利用しているシャトルバスとその停留所です。

シャトルバスは無料です。

学校関係者でなくても無料、というかIDチェックなどがありません。

誰でも利用できます。

学校の敷地内はもちろん、スーパーマーケット、ショッピングモール、地下鉄の駅などまで走っています。

僕は車を持っていないので、貴重な足になっています。

このあたりは、車を持っていない学生、海外から来て当地の事情をよく把握していない学生にも、学校側が配慮しているのではないか、と考えております。



本日は、特に何というわけではないのですが、現在の学校の様子を簡単に説明させていただきます。

12月の第2週にはFinal(期末試験)が待っています。

つまり現在は学期末でありまして、学期末の課題が数多く出ています。

その多くはteam assignmentでありまして、各teamともmeetingを繰り返しています。

具体的には、LPO(「授業紹介~其の十」参照)、DIA(「授業紹介~其の十一」参照)、Finance、Economicsで課題が出ていまして、特にEconomics以外はその科目で一番大きな課題なので、それに向けてみな必死です。

同級生全員が課題と試験のことしか考えていない、かというと実はそうではありません。



今週末はNorth CarolinaのCharlotteでInvestment BankingのJob Conferenceがあります。

Investment Banking志望の学生にとっては、むしろそちらのほうが大きなイベントのようです。

そのほかにも、面接でNew Yorkに行っている学生もいます。

FinanceやConsulting志望の学生は、各社の採用活動が始まるのが早いこともあって、就職活動がもう本格的に始まっているのです。



それ以外にも、土曜日にはskydivingにみんなで行く、という企画があり、これも数十人の学生が行くようです。

考えるだけでも怖いのですが、この手の遊びがアメリカ人は大好きです。

アメリカ人は忙しくても余暇を大切にする、という印象があります。



このように、一般的にビジネススクール(少なくともGoizueta)での生活は、就職活動と勉強を二本柱に、多様な課外活動が組み込まれます。

それは試験前でも同じことです。

さすがに試験直前や、試験中は勉強中心になりますが、それでも就職活動がある場合はそちらを優先する学生はいます。

来週は発表の嵐、そしてそれが終わると期末試験です。

2007年11月30日金曜日

アメリカ文化紹介~其の十三



本日は日常生活で気がついた些細ですが、驚いたことや気がついたことについてであります。



まず、上の写真ですが、野菜であります。

白菜です。

先日紹介させていただいたfarmers market(「Goizuetaでの生活~其の六」参照)で取った写真です。

farmers marketでは、白菜をはじめとした新鮮な野菜が結構お手軽な価格で手に入ります。

しかししかし、値札を見てください。

「Napa」とあります。

場所によっては「Nappa」となっています。

そうです、「菜っ葉」です。

なんかドラゴンボールみたいですね。

アメリカでは、白菜の事をNappaと言います、かどうかは知らないのですが、そうよぶことは結構あります。

間違ってはいませんが、日本人としては「ちょっと違うよ」といいたくなりますね。

白菜以外をNappaとよぶのは、僕は見たことがありません。



同じようなことは寿司にもいえます。

アメリカで寿司というと、握り寿司の事を指します。

がんばって巻物でしょうか。

つまり、散らし寿司、押し寿司などは寿司ではない、というか、そもそもそれらを知らないのです。

それらの寿司を食べていて、「これは何だ?」と聞かれて、「寿司だよ。」と答えても、「それは違う。」という話になります。

ちなみにアメリカ人は日本人は毎日、とまでは言わなくても、かなり頻繁に(握り)寿司を食べていると思っています。



ちなみにですが、この前僕はたまたま上下黒い服を着ていました。

すると、アメリカ人は「Oh, Ninja!」といって感動します。

「???」という感じですが、彼らは忍者が大好きです。

授業や普段の生活の中で、すばやい動きをするものを見ると、「すごい、忍者みたい。」といったりします。

逆にこちらがびっくりします。



日本でこれからの時期よく出てくるニュースに、「熊」関係がありますね。

熊が人間を襲う、というやつです。

そして、中には柔道などを経験している人が、逆に熊を撃退して、熊が退散するというニュースがたまにあります。

そのようなニュースの話をすると、アメリカ人は非常に喜びます。

ちなみに、僕は必ず、「でも日本人のほとんどはそのようなことが出来ず、熊に襲われるのを非常に恐れている。」ということを付け加えておきます。



僕は柔道や空手が出来ないのですが、アメリカでは柔道や空手がとても人気があるので、経験がある方はアメリカにいらっしゃったときに披露してみてはいかがでしょうか。

一瞬にしてスーパースターになれることでしょう。

2007年11月29日木曜日

授業紹介~其の十二



本日の内容とはまったく関係ありませんが、上の写真はClairmont Campusの様子です。

中央に見えるのがfieldで、その奥の建物に僕は住んでいます。



さて、本日はG+を紹介させていただきます。

本日はteamに分かれての面接の練習をしました。

就職活動においては、非常に大事な項目であります。



前述のfacilitator(「授業紹介~其の五」参照)のもと、teamの5人が一人ずつ面接の練習をします。

質問は、各自ひとつずつです。

思いついた人間が質問していきます。

facilitatorだけが質問をするのではなく、質問をするのも練習ということでしょう。

「今までに人との関係がうまく行かないことはあったか、それにどのように対処したか。」

「あなたにとって、MBAとは何か。どうしてBusiness Schoolに来たのか。」

「今まで自分が達成したことで、最もすごいことだと思うものは何か。」

などが質問されました。

それに対して、聞いているほうは必ずfeedbackをしなければいけません。

良かった点と悪かった点をそれぞれ一つずつです。

必ず悪かった点も挙げるのがアメリカですね。

アメリカ人はこのような問題意識を常に重視します。

日本人はどうしても他人に対して改善点を提案したりすることに抵抗がありますが、アメリカではそれはかなり重視されます。

「何も改善点がない」などというと、「何も考えてない」とか「聞いていなかった」と思われかねません。

いかに建設的なfeedbackが出来るのかも非常に大切なことなのです。

僕もわかってはいるのですが、なかなか改善点を見つけ、指摘するのには苦労します。

日本人から見るとアメリカ人は自信満々に見えるので、それだけで質が高く見えてしまいます。

他の人のfeedbackを聞いたあとで、「そういえばそうだなあ」と思う始末です。

普段から問題意識を持っていなければいけないということを痛感します。

このあたりは日本人がアメリカ人から学ばなければいけないことかもしれません。

他に全体を通して指摘されたことは以下のような感じです。

・出来るだけ具体的に。

・結論を早めに言うこと。

・話のframeworkを簡潔に述べたうえで、話をすること。

・すぐに答えられなければ、その状態で話すより、少し時間をもらうこと。

・話のどの部分が質問の答えになっているかを明示すること。

というような感じです。



G+は、アメリカ文化やアメリカ人の思考回路を学ぶのには最適な科目です。

いつも終わったあとに、「よくこういう授業思いつくなあ」と感心してしまいます。

2007年11月28日水曜日

Goizuetaでの生活~其の六



本日はfarmer's marketに買い物に行きました。

North Dekalbというところにあるのですが、ここでは珍しい食材、新鮮な食材が、かなりお得な価格で手に入ります。

上の写真はその戦果であります。

先日紹介させていただいた乾燥トマト(「Goizuetaでの生活~其の三」参照)もここで入手できます。

僕は車を持っていないので、買い物は毎回誰かに乗せていってもらいます。

迎えに来てもらって、連れて行ってもらって、また家まで送ってもらうというパターンになってしまうので、毎回「悪いなあ」と思いながらお世話になっています。

いつか100倍にしてお返しさせていただきます!と誓う今日この頃であります。

Emory大学周辺は治安もいいですし、車さえ持っていれば文句ありません。

逆に車を持っていないと、かなり不便です。

MARTA(公共交通機関)あるいは学校の無料シャトルバスを使うか、友達に頼るしかありません。

買い物には週に約一回行きます。

野菜以外は買いだめが出来るのですが、やはり野菜不足が怖いので、週に一回は行かないと生活が成り立ちません。



Clairmont Campusには家具つきの部屋と家具なしの部屋があるのですが、僕は家具つきの部屋に住んでいます。

冷蔵庫、食器洗い機、オーブン(トースターではない)、電子レンジ、洗濯機、乾燥機、テーブル、ソファー、ベッド、机などなどほとんどすべてそろっています。

アメリカは洗濯機と乾燥機が建物で共用になっているところが結構多いので、これは感動しました。

すべてそうですが、冷蔵庫もいかにもアメリカ、というごついやつなので、かなり買いだめできます。

冷凍庫に感謝です。



アトランタ、というかEmory周辺には、Publix、Krogerといったスーパーがあり、大体その二つで買い物を済ませることが多いです。

また、H-Martという韓国食料品店があり、そこに行くと日本食も結構手に入ります。

ちょっと距離があるのですが、車があればいけない距離ではなく、「こんなものまで?」というくらい日本食が充実しています。

farmer's marketは、行きたいのですが、なかなか一緒に行く人がいないのでそう頻繁にはいけません。

しっかり腹ごしらえをして、冬に備えたいと思います。

2007年11月27日火曜日

Goizuetaでの生活~其の五



本日はサッカーをしました。

毎週日曜日はサッカーの日であります。

しかししかし、今日は雨が降っていました。

結構強い雨です。

というわけで、幹事のDarren君に「今日ないよね?」と聞いたところ、「いや、やるよ。People are coming!」といわれました。

さすがDarren君、これは行くしかないね、と思ってfieldに行きました。

fieldに行ったところ、雨はかなり強くなってきています。

これは今日はインドアサッカーだな、と思って、gymに入りました。

さっそく、先日紹介させていただいた(「アメリカ文化紹介~其の十二」参照)Abbyさん、Darren君と3人でアップ代わりにパス練習を始めます。

しかし、待てど暮らせど誰も来ません。

Darren君に聞くと、「おかしいなあ」と言っています。

「People are coming!」って言ってたじゃん、と言ったところ、「You and Abby, two people!」と一言。

そりゃそうだけど。。。

それでも、来ないものは仕方がないので、gymで3人でサッカーの練習をしました。

アメリカのいいところは、gymの中でもサッカーボールとかフットボールとかを普通に使えるところですね。

上の写真は今日一緒に遊んだ3人の写真です。

Darren君は、ベトナム出身です。

二人ともサッカー経験者なので、教えてもらいました。

さすがに3人では飽きるので、40分ほど練習したあとは、隣の部屋で筋トレタイムです。

僕はあまり筋トレが好きではないので、一人でリフティングの練習をしていました。

目指すはロナウジーニョであります。



明日からはいよいよ授業再開です。

12月に入るとすぐにfinal (exam)なので、気を引き締めて行きたいと思います。

2007年11月26日月曜日

Goizuetaでの生活~其の四





本日(数日遅れてUPさせていただいております)はthanksgivingであります。

そのpartyに行ってきました。

先日紹介させていただきました、DIA(授業紹介~其の十一参照)のMichael Parzen教授も来ていました。

上の写真はParzenとParzenの息子です。



このpartyはClairmont Campusのtowerとよばれる建物の18階で開催されました。

普段は使われていないparty用のスペースらしく、中は広い上に結構複雑なつくりをしています。

ただ、一つ一つの部屋の広さはさすがアメリカ、という感じで、日本人の僕にとってはうらやましい限りです。

今日の挨拶は「Happy Thanksgiving」です。

料理はまさしく七面鳥そのものでした。

他に、マッシュポテト、グリーンピース、パンなどなど、という感じでした。

特においしい、ということもなかったですが、まあ食べられるな、という感じでした。

僕はアメリカでの七面鳥を含めた鳥肉の扱いに不満があります。

これは聞いた話なのですが、アメリカでは鳥肉=ダイエット用食材という認識があるらしく、一言で言うと鳥肉に味を求めたりしないそうです。

鳥肉の皮をパリパリに焼いたのを食べたり、まして鳥の皮の焼き鳥なんて、アメリカ人にとっては想像できないものかもしれませんね。

僕は鳥の皮やジューシーな鳥肉が大好きなので、非常に残念であります。

その点今日の鳥肉はまあまあでした。

下手すると、鳥肉というと本当にぱさぱさ、ということが実際にありうるのです。



本日のpartyもbusiness schoolが補助をしているらしく、参加費はかなり低く抑えられています。

このようなsocial eventもbusiness schoolでの2年間の生活の一部ということでしょう。

アメリカ文化を知っておくことも、businessにおいては必要、というか前提になるという考え方かもしれません。

休暇明けには課題の提出が結構あるので、サボってばかりいないでそろそろ勉強します。


2007年11月25日日曜日

Goizuetaでの生活~其の三



本日は休暇中ということもありまして、僕自身の日々の生活をちょこっと紹介させていただきます。



私費留学の僕は当然お金がありません。

というわけで、毎日完全に自炊しております。

料理はしていて楽しいですし、費用削減にもなりますし、何より自分でバランスを考えて作れるので体調管理が出来るのがいいですね。



アメリカ(あるいはアトランタ)は肉が安いです。

狂牛病も何のその、日本に比べればずっと安い値段で肉を食べられます。

日本の高級肉のようなものはありませんが、味もなかなかのものです。

ただ、野菜はちょっと高くて、味がいまいちであります。

日本の野菜が味がある過ぎるのかもしれませんが、値段まで高いのはちょっと納得できません。

しかし、捨てる神様がいらっしゃれば拾う神様もいらっしゃるのがこの世の中でありまして、中には超お得なものがあります。

それが上の写真の乾燥トマトであります。

見てくださいこの値段。

日本ではありえない値段ではありませんか。

味も最高です。

これだけはアトランタのほうがずっとお得だと思います。

戻したときに出ただしで、いつもオニオンスープを作っています。

う、うまい・・・

我ながらうまいです。

自分で作ったものがこんなにおいしいなんて信じられません。

戻した後は、パスタやサラダに使います。

これだけ安いと、ばんばん使えます。



些細なことではありますが、こういう小さな幸せがあると、日々の生活が充実するものであります。

日本と比べると、全体的に味はいまいち(というか日本人の口に合わない)、値段も高め(為替レートしだいですが)、という印象があります。

特にレストランは、チップを払わなければいけないこともあり、一般的にアメリカのほうが高いという印象があります。

しかし、たまにはこのような大ヒットを見つけることがあります。

これだけの大ヒットはまだ乾燥トマト以外に見つかっていないのですが、また見つけたら紹介させていただきたいと思います。

Goizuetaでの生活~其の二



現在thanksgiving休暇中ということもありまして、ちょっとのんびりした生活を送っております。

というわけで、ジョギングに行きました。

僕が住んでいるClairmont Campusにいろいろな施設があるのは紹介させていただきましたが、そのほかにもすぐ近くに湖があります。

lakeです。

上の写真はそのlakeの写真です。

名前は知りませんが、結構きれいな湖です。

家から歩いて、本当に5分もかかりません。

鴨やリスもいっぱいいて、自然を満喫できる場所です。

そのような点も含めて、僕は現在の住環境に非常に満足しています。

住環境を求めて留学しているわけではないのですが、やはり住環境が良いのと悪いのでは違いますね。

日本では絶対に手に入らない環境なので、2年間満喫したいと思います。



ここでジョギングをしていると、結構同級生に会います。

人によりますが、アメリカ人のなかには結構まめに運動する人がいます。

以前会った同級生とは、そのときは「Hi!」といってすれ違っただけだったものの、数日後のpartyでジョギング話に花を咲かせて仲良くなることが出来ました。

それまではほとんど話したことがなかったので、友達を作るにはこういうきっかけも結構役に立つなあ、と思いました。

同級生以外でも、すれ違うときに「Hi!」と挨拶をすると、「Hello, how are you?」などと挨拶が返ってきます。

たいしたことではないのですが、気軽に挨拶を交わすことが出来るのも、アメリカのいいところだと思います。



Clairmont Campusのgymは普段は週末でも夜12時まであいているのですが、thanksgiving休暇中は木曜日から土曜日まで完全に閉まっています。

gymの建物に郵便受けがあるのですが、建物自体に入れないので、郵便物を確認することも出来ません。

thanksgivingだから郵便も来ないのかもしれませんね。

休むときはしっかり休む、ということなのでしょうか。

休暇明けが結構怖いので、ちょっと気合を入れて勉強したいと思います。

2007年11月23日金曜日

Goizuetaでの生活~其の一



申し遅れましたが、昨日の写真はGeorgia Techのフットボールを見に行ったときの写真です。

本日の写真もそうです。



本日の内容は当てはまるタイトルが今までのものになかったので、新たに「Goizuetaでの生活」とさせていただきます。

昨日病院に行きました。

僕は病気になったのでしょうか。

いやそうではありません。

馬鹿は何とかで、すこぶる元気であります。

予防接種を受けにいったのです。

ここだけの話ですが、僕はまだアメリカに滞在するための予防接種が終わっていません。

渡米前に調べたところ、渡米後にアメリカで受けてもかまわない、とのことだったので、じゃあアメリカでやろうか、と思ったわけです。

実際日本の病院にもちょっと話を聞きにいったのですが、アメリカのほうが医療水準が高いからアメリカでやれるならそっちのほうがいい、とのことでした。

Goizuetaに入学するときに、学生保険に入るか、それとも自分で保険に入るか選べるのですが、学生保険に入ると予防接種はすべてただになります。

公費、社費の人には関係ないかもしれませんが、僕は私費なので、ありがたい限りです。

ちなみにこの学生保険はそんなに安いわけではありません。



予約をして、予約した時間通りの午前10時に行きました。

簡単な書類に記入して待っているとすぐに呼ばれました。

過去に受けた予防注射を調べられる範囲で調べて、さあ注射開始です。

左腕に3本、右腕に2本でした。

滞りなく注射が打たれます。

別に注射が超苦手、と言うわけではないのですが、注射が好きな人なんていないわけで、さすがに5本はきついな、と思いながらもすぐ終わりました。

事前、事後の説明、書類の記入、サインを含めて30分強でしょうか。

僕は予防接種で病院に来るのが3回目なのですが、毎回このような感じです。

あまり待った記憶はないですし、待っている人も見たことがありません。



Emory大学の病院は非常に評価が高く、Emoryといえば病院、というくらいだそうです。

僕は会ったことありませんが、日本から来ていらっしゃる日本人の先生もいらっしゃるそうです。

実際外国で生活するときに、病院というのは非常に大切な存在です。

その点からも、僕はEmoryの生活にとても満足しています。

2007年11月22日木曜日

授業紹介~其の十一



本日は教授と学生の交流の様子を紹介させていただきます。



月曜日に、Goizuetaのビルの1階でteam meetingをしていました。

ちなみに1階のスペースはCoca-Cola Commonsと呼ばれていて、この名前からもGoizuetaがいかにCoca-Colaと密接に結びついているかをうかがい知ることが出来ます。

meetingの途中に、DIA(Decision and Information Analysis)という授業の教授のMichael Parzenという教授が突然横に座って話しかけてきました。

何か特に用があるというわけでもなく、ただ話をしに来ただけのようです。

学生も普通に話しをしています。

Parzenは、本人にとっては当たり前かもしれませんが、われわれの全員の名前を覚えています。

会話の内容は主に3点、LPO(Leading People and Organization)の名前について、thanksgivingのpartyについて、skydivingについてです。



まずLPOの名前について、この授業は去年まではO & M (Organization and Management)と呼ばれていたそうです。

今年になって名前が変わったんですね。

名前を変えたことによっていかに自分が混乱させられたか、ということをしきりに強調していました。

2点目ですが、Clairmont Campusのthanksgiving partyに自分が行くから君たちも来なさい、ということでした。

僕は行く予定です。

3点目ですが、Goizuetaでは毎年参加者を募ってskydivingを企画しており、今年もそれがあります。

Parzenは「私は行かない。」といっていましたが、学生側としては、ここぞとばかり誘ったわけであります。

ちなみに僕のteammateの一人はcompetitive skydiverでありまして、彼女が一生懸命誘っていました。

僕も誘ってもらったのですが、正直怖いのでまだきちんと返答していません。

果たして僕はskydivingをするのでしょうか。

Parzenは「落ちて死ぬ可能性はどれくらいあるのか。その可能性はこれこれこういうふうに計算できるはずだ。」といったのですが、ちょうど同じ質問をParzenが来る前にしていたので、「その質問さっき僕がしましたよ。」といったところ、大笑いしてくれました。

アメリカのいいところは、いかに内容がくだらなくても、冗談であるとわかれば必ず大笑いしてくれるところです。

留学生にとっては、非常にありがたい文化です。



Parzenは特にfriendlyなのですが、このように教授は一般的に学生の中に結構入ってきます。

先日はParzenから夜9時ごろメールが来て、「いやな予感!?」と思ってメールを見たところ、「Pizzaのただ券があるから食べに来い。」という内容でした。

教授がこのようなメールを送るものかと、びっくりしてしまいました。

それでも、授業も研究業績もParzenはかなりしっかりしています。

ParzenはClass of 09の中では人気者です。



昨日に引き続いて写真をUPさせていただきます。

昨日はブログの最後に掲載されると思っていたのですが、果たして今日はどうなるのでしょうか。

UPする人自体がわかっていないなんてひどい話ですが、ITにはそんなに強いほうではないので、御容赦ください。

2007年11月21日水曜日

授業紹介~其の十



本日はLPO(Leading People and Organization)のテストがありました。
今期のfinal(期末テスト)であります。
LPOは学期の最後にプレゼンテーションがあるので、finalが少し早いのです。
試験内容ですが、選択式の問題が15問、既述式の問題が3問(出題された6問から3問を選択)という形式でした。
以前も紹介させていただきましたが、この科目はソフトスキルの授業なので、計算はまったくありません。
理解できているか、そしてそれを表現できるかが問われます。
つまり、留学生にとっては一番難しい試験であります。
制限時間は75分だったのですが、30分ほどの段階でアメリカ人が一人席を立ちました。
まあまあだぜ、って感じでした。
それから、ぞろぞろではないものの、結構みんな終わって行きます。
僕はまだ半分終わったかどうかで、制限時間内に終わるかどうか微妙な感じでした。
何とか制限時間内に終わり、提出して、ほっと一息という感じでした。

当校では試験前、試験中の悲壮感のようなものがほとんどないのですが、特にこの授業のテストではそれがありませんでした。
みんな余裕です。
アメリカ人にとっては、簡単なのかもしれませんね。
それが非常にうらやましいです。
僕なんかは必死に覚えて、何とかそれを吐き出して、という感じでした。
僕は結構楽しんでいるのですが、それでも難しい試験です。
留学生で、この授業を楽しんでいない人にとっては、非常につらい試験かもしれません。

他の学校はいざ知らず、当校にはHonor Codeというものがあります。
これは、倫理規定のようなものです。
簡単に言うと、カンニングしたり、他の人のレポート写しちゃいけませんよ、ということであります。
これについては、また後日紹介させていただきます。
Honor Codeがあるせいか、試験日程などはかなり柔軟です。
つまり、個人的な事情で試験当日学校にこれないときは、別日程で個人的に受けさせてくれたり、またオンラインで受けさせてくれたりすることもあります。
オンラインといっても、ファイルを送って、それに回答して送信するだけです。
ビジネススクールですから、家族持ちも多いわけです。
就職活動や家族の問題など、授業より大切なものが多いのは当たり前かもしれません。

最後に、先日のFootballの写真を掲載させていただきます。
写真をアップするのは初めてなのでちょっと緊張しています。
果たしてうまくいくのでしょうか。


アメリカ文化紹介~其の十二

本日は僕が住んでいるClairmont Campusのfieldでサッカーをしました。

前にも紹介したかもしれませんが、Clairmont Campusにはジム(トレーニング施設と体育館)、プール、field、テニスコート、ビーチバレーコートなどが隣接しています。

ジムは夜12時まで開いていて、他の施設もかなり遅くまで使えるはずです。

当然使用料は学生であれば無料です。

アメリカでは当然なのかもしれませんが、僕にとっては天国です。



では肝心のサッカーのお話。

総勢10名。

うち女性2名であります。

5対5で2時間休みなしで走り続けました。

とはいっても結構ゴール前ではっている時間もあるので、それほど疲れませんでした。

以前もサッカーの話をさせていただきましたが、今回はメンバーがもう少しまじめだったこともあり、みんなちゃんと動いていました。

今日改めて感じたことは、女性の強さです。

はっきりいって、女性2名が一番うまく、一番きちんと走ります。

手加減してほしいとは思っていないですし、こちらも手加減なしであります。

それはまだいいとして、サッカーというのは体にボールが思いっきりあたることがよく当たるスポーツであります。

2名のうちの一人が同級生のAbbyさんなのですが、金髪を後ろで縛って思いっきり動きまくっていました。

彼女には僕が覚えているだけでも計4回ボールが当たりました。

ちょっとあたりすぎですが、何回当たってもけろっとしています。

うち一度は思いっきり側頭部を直撃していました。

でも「だからどうしたの?」という感じです。

僕も一度夢中でクリアしたボールが彼女の側頭部に向かっていったので、心臓が止まるほどびっくりしました。

彼女はヒョイっとよけたのですが、すぐに謝ったところ、「は?」という感じで、何で謝るんだという反応をされました。

逆に「good job」といわれてしまい、思わず「thanks」と言ってしまいました。

それを聞くまでもなく、彼女は颯爽と走り去って行きます。

彼女は不死身なのでしょうか。

ちなみに僕のチームは6-4で敗れてしまいました。

僕は一点も決められませんでした。

それでも、楽しかったし、新しい友達と知り合うことも出来たし、本当によかったです。



アメリカ人のスポーツ好きは当然見ることだけでなく、やることにも当てはまります。

今日のような場で仲良くなると、学校でも何かと気にかけてくれます。

今週末はスポーツ一色でした。

明日はいよいよLPOのFinalであります。

2007年11月19日月曜日

アメリカ文化紹介~其の十一

Georgia Techのフットボールの試合の続きです。

さすがに好カードとあって、試合前から会場は大盛り上がりでした。

スタジアムの中も周辺も、プロスポーツと変わりません。

飲食物やグッズを売っている露天が軒を連ねており、そのグッズも普通のものから赤ちゃん用の服まで、ラインアップが充実しています。

それだけ買う人がいるということでしょう。

Georgia Techのユニフォームは金色(薄い黄色)なのですが、その色の服をみな着ていました。

試合前のセレモニーや、ハーフタイムのショーもかなり充実しています。

ちなみにバトンを持ったお姉さんはソロで踊っているのにバトンを落としまくっており、そのあたりもアメリカの不思議のひとつだなあ、と思いました。

いくら落としても笑顔満面なのは、本当にさすがアメリカ、という感じです。

会場は何万人収容か知りませんが、2万人くらいは入っていたと思います。

オーロラビジョンもあるし、CokeやDeltaなどの大手スポンサーもちゃんとついています。



さて、肝心の試合ですが、結論から言うと27-25でGeorgia Techが勝ちました。

残り15秒からのフィールドゴールでの逆転勝ちという、まさに絵に描いたような試合でした。

フットボールそのものの感想ですが、やはりタッチダウンですね。

これが決まった瞬間は会場は大盛り上がり、決められた瞬間はなんともいえないため息とブーイングに包まれます。

これこそがフットボールの醍醐味であります。

ただ、中断が非常に多く、そして長いです。

ひとつのプレーが数秒なので、1クォーター15分の計60分でも、試合は3時間以上かかりました。

しかし、それを補って余りある迫力があります。

よくそんなことされてすぐに立てるな、というようなぶつかり合いが当たり前のごとく繰り返されます。

見ているだけで痛い、とは本当にこのことだなあ、と思いました。

そして、ルールが非常に複雑です。

Pete君が一生懸命説明してくれたのですが、一日ではすべてを理解することが出来ませんでした。

今度がんばって勉強したいと思います。



何はともあれ、勝ってくれて良かったです。

幹事のPete君ありがとう。

Hot Dogも二つ食べました。

なんともアメリカンな休日でした。

週明けには試験があるので、そろそろ勉強します。

2007年11月18日日曜日

アメリカ文化紹介~其の十

本日はGeorgia Techのスタジアムにフットボールを見に行きました。

僕は今日が人生初めての生フットボールです。

対戦相手はUNC (University of North Carolina)でした。

両校とも南部屈指の名門校でありまして、本日のカードは一年の中でも滅多にない好カードであります。

幹事は同級生のPete君。

Pete君はGeorgia Techの卒業生でありまして、いつもさわやかで親切な典型的なアメリカの好青年です。

授業中に一番後ろの席で机の上に足を投げ出しながら質問を飛ばす彼の姿を見るたびに、「アメリカに来たなあ」と思います。



まず、簡単に基本情報を提供させていただきます。

ちなみにこの基本情報は僕も最近勉強したばかりなので、正直あまり自信はありません。

アメリカでは大学スポーツが非常に盛んで、人気があります。

逆に高校スポーツはまったく人気がありません。

日本とは高校と大学が逆になったような感じです。

中でもフットボールは非常に人気があり、大盛り上がりです。

NFLと同じくらい人気があるという人もいますし、中にはNFLよりも大学フットボールのほうが好きという人もいます。

そしてGeorgia Techという大学ですが、アトランタにある南部の超名門大学です。

名前からしても想像できるかと思いますが、理系の科目に強く、またスポーツにも非常に力を入れています。

我がEmory大学はGeorgia Techに比べると文系が強いといわれています。

ただ、決して理系が弱いわけではなく、医学部や付属病院は非常に高い評価を得ています。

ところが、両校はライバル関係にありません。

なぜか。

なぜなら、Emory大学はまったくスポーツに力を入れていないからです。

つまり、完全な住み分けが出来てしまっているのです。

よって、Emory大学にいてもGeorgia Techを応援することにまったく違和感はありません。

アトランタにはUniversity of Georgia (UGA)という大学がありまして、ここがGeorgia Techのライバルです。

両校のライバル意識はすさまじいものがあり、今日の試合もUGAが負けているという途中経過がアナウンスされるたび、大きな拍手が起こっていました。

ちなみにUGAは逆転勝ちしたそうです。

さすがUGA。

現在はUGAのほうがGeorgia Techよりも強いそうです。

両校ともがんばってほしいですね。



つづく

2007年11月17日土曜日

アメリカ文化紹介~其の九

本日GMSC(アメリカ文化紹介~其の六参照)のmeetingがありました。

そこで驚いたことをひとつ紹介させていただきます。

今月末にGMSCのスポンサー会社との顔合わせをかねた食事会があるのですが、そのときのdress codeがdressy business casualでした。

ただ僕は、もともとおしゃれじゃないので洋服をそんなにもっていないのですが、ふさわしい服を持っていないので、普通のスーツでいいかと聞いたところ、ネクタイはするな、といわれました。

理由はほかの人が必要以上にcasualに見えるからということでした。



僕はこれには非常に驚きました。

日本では、ビジネスがらみで人と会うときに服装に困ったらとにかくスーツを着ていけば安全であるという暗黙の前提があると思います。

ところが、アメリカではそうではないということですね。

普段授業でも言われているのですが、cultural normが優先されるということでしょう。

cultural normとは、日本語で言うと、その場の常識とか、暗黙の了解ということになると思います。

日本だと、会社説明会とかにいくときに、「リラックスできる格好でお越しください」とか「正装の必要はありません」という事前説明がされることがあると思います。

そのようなときにでも、とりあえずスーツを着る、というのが日本では普通ですね。

ところが、アメリカではそれは好ましくない、ということなのでしょう。

これは良し悪しではなく、文化の違い、共通認識の違いだと思います。



ちょっとしたことですが、こういうことは、就職活動とか以外の場でも結構重要です。

目立ってしまうという問題ではなく、他の人に迷惑がかかる、という問題なのです。

今日はとても大事なことを、ふとした瞬間に勉強しました。

授業紹介~其の九

今回はteam meetingを取り上げたいと思います。

これは授業ではなく、各授業で課されたteam assignmentに対してmeetingをしたということであります。

まず、既述ではありますが、teamとは何かについてさらっとおさらいさせていただきます。

teamとは学校側から割り当てられる5人のグループで、そのteam全体に対してかされる課題があります。

評価は個人ではなく、teamでされます。

わがteamは男性三人、女性二人、アメリカ人三人、留学生二人と、diversity重視を反映した構成です。

ほかのteamも大体同じような感じです。



さて、前期も終わりに近づいたということで、前期の総括のような感じで、team assignmentが各授業で発表され始めました。

今回はそれらに関してのmeetingです。

平均年齢30前後、職務経験ありということで、さすがにmeetingもてきぱきしています。

まず誰かが今後の日程をざざっと整理します。

ここで必ず誰かが、「えっ、そんなのあったっけ!?」とか「やばっ、忘れてた。」とか言うところがアメリカであります。

それくらい覚えとけよ。

実際に一番忘れていることが多いのは僕ですが。

teammateに感謝です。

それから各個人が家庭の都合、就職活動など、個人的な予定を述べ、それらがかぶったりしないように、今後のmeetingの日程をざっくり決めます。

そして、各meetingまでにどのようなことを各個人がやってくるか、を決めます。

みなそれなりにやることがあるので、出来ることは極力onlineで解決して、meetingのときには時間が無駄にならないよう準備をすることを確認します。

実際にはmeetingの時には結構時間の無駄が発生します。

これは日本もアメリカも同じで、meeting中に無駄話が始まると止まりません。

しかも結構楽しいです。

あと、アメリカ人はあまり準備をしてきません。

ただ彼らのすごいところは、あまり準備をしてこなくても、きちんと意見を述べられます。

時と場合によりますが、結構中身のある意見を述べることが出来るのです。

これはアメリカ人のすごいところで、僕が一番学びたいところでもあります。

そういうところが、演説とかプレゼンとかで生かされるんでしょうね。

中身もあるし、それを表現する力もあります。

しかもteamとかの単位だと、その意見に対する反対意見を述べたり、その意見にかけている視点を指摘したりすると、結構すぐ受け入れます。

teamという次元だからだと思いますが、そのあたりはアメリカ人はわがままで人の言うことは聞かない、ということはありません。

むしろ論理があればそれを尊重する、という感じです。

話を元に戻しましょう。

最後に、実際にLeading People and Organizationで課されたcaseの内容を確認し、各自の役割分担を決め、本日は終了、という感じです。



このように、結構てきぱきとmeetingは進みます。

内容も具体的、現実的です。

個人の事情は、どのようなものであっても基本的に尊重されます。

今後は結構大事なteam meetingが何回かあるので、毎回その様子をアップデートさせていただく予定です。

2007年11月16日金曜日

授業紹介~其の八

本日もLeading People and Organizationsです。

といっても今日は、そのQ&A Sessionについてです。

この科目は期末試験を来週行うので、そのためのQ&A Sessionが本日ありました。

教授が黒板の前のいすに座り、まさに何でも聞きたいことがあれば聞いてこいと言う感じです。

選択科目はわかりませんが、必修科目ではこのようなQ&A Sessionが試験前に必ず行われます。

学生はありとあらゆる質問をぶつけます。

試験に関連する質問は当然ですが、

「この授業のどこがよくて、どこに問題があるか、それぞれひとつずつ挙げてくれ。そして、その問題点はどのようにすれば解決できると思うか。」

「Goizuetaの学生の長所と短所をひとつずつあげてくれ。」

など、よくそういうこと聞くよなあ、と思ってしまうようなことを平気で聞きます。

当然試験には関係ないのですが、教授がどのような問題意識を持って授業を含めた仕事全体に取り組んでいるのか、を確認したいのだと僕は個人的に理解しました。

面白かったので、二つ目の質問を本日は取り上げることにします。



質問の趣旨からして、当然他校と比べて、ということになってきます。

まず、長所としては、みな性格が非常によく、協力的だと言っていました。

これは僕も実感していることで、とにかくGoizuetaは平和なのです。

入学時点から学生全員が性格がよかったということはないと思うのですが、この空間にいると性格がよくならざるを得ない、というほど平和であります。

これは、ビジネススクールとまったく関係ないように聞こえますが、実はソフトスキルそのものであると思います。

実際のビジネスの場で、相手に対する印象が良いかどうかは非常に大きなことではないでしょうか。

日本でもアメリカでも同じことで、就職活動でも当然人間性は重視されます。

短所としては、数字に対する強さが足りないという印象がある、といっていました。

特にWhartonやChicagoと比べると、財務諸表分析力などに差があると実際に企業の方がおっしゃっていたそうです。

これはハードスキルですね。

印象がいいだけではビジネスにならないわけで、特に金融業界などを志望するとなると、数字に強いかどうかは重要です。

結論としては、当校はどちらかというとソフトスキルに秀でており、ハードスキルに改善の余地がある、という印象のようです。



このようにQ&A Sessionの本来の目的からは外れた話題で、本日の授業は盛り上がりました。

2007年11月15日木曜日

授業紹介~其の七

今回は授業紹介~其の四で紹介させていただいたアンケートについてです。

アンケートの集計も終わったようで、各教授は早速その内容を授業に反映させ始めました。

具体的には、Financeの教授は板書が多少きれいになりました。

これまでは結構読めるかどうかぎりぎりのところが多かったので、僕にとってはこれは非常に大きいです。

Accountingの教授はこれまで各自プリントアウトしてた講義スライドを配布するようになりました。

そしてそのスライドに項目ごとに番号を振り、take home quizにその該当番号が記されるようになりました。

要するに、quizのどの問題がいつどこで取り扱った内容なのかわかるようになったわけです。

このように、アンケートの結果は着実に授業に反映されるというのが実感です。

逆に、そうしないと教授に対しての学生の採点が厳しくなるからだそうです。

そのあたりに関しては、学期、あるいは学年が終わってからまた書かせていただきたいと思います。

Financeの教授は、僕がほかの授業のテストとかぶるから課題の提出期限を延長してほしいとお願いしたところ、快く延長してくれました。

こういう態度で来られると、こちらもそれなりに努力しないとまずいなあ、と思ってしまいます。



先日の内容とも重複しますが、このように教授は非常に好意的です。

きちんとした理由があれば、多少の無理は聞いてくれます。

逆に、そのようにしないと、特にビジネススクールでは教授として生き残れないのでしょう。

全体として、学校、教授、学生が一体となって、それぞれの価値を高めあう、あるいは価値を高めようとする、という印象です。

そのための努力は惜しまない、それがはっきり感じられるのがビジネススクールではないでしょうか。

2007年11月13日火曜日

ディズニーパークに見る日米比較

  09のHiroです。私は、日本で東京ディズニーランド(TDL)の近くに住んでおり、年間パスポートを持って相当通いました。子供がキャラクター好きなのが当初のきっかけなのですが、行く度に感心させられるのが、MBA的に言うと「オペレーション」と「マーケティング」です。例えば、

・どうやってサービスのレベルを保っているのか、従業員教育やモチベーションの与え方、シフトや行動マニュアルの運用について

・ショーやパレードの季節ごと、時間ごとの運営、座席指定抽選やファーストパスの運用

・季節ごとのマーチャンダイズの企画開発力、クオリティ管理、ブランド管理など

色々と本なども出ているので詳細は割愛しますが、上記のようなことを非常に高い完成度で、しかもゲストには「夢と魔法の王国」としてさりげなく提供しているのがすごいです。



  さて、アトランタ在住のメリットの一つにフロリダにあるウォルトディズニーワールドに近いことが挙げられます。車で突っ走れば7時間程度(遠く感じるでしょうがアメリカでは行ける距離です)、先日の秋休みに思い切って行って来ました。3日間で4大パークを辛うじて回りましたが、さすが世界最大のテーマパーク、そのスケールに圧倒されました。

  興味深いことに、同じディズニーでも東京とフロリダでは相違点があります。フロリダのマジックキングダムと東京ディズニーランドで比較します。

  第1に、パークの雰囲気が違います。例えば、東京でパレードといえば、1時間前から場所取り開始の許可が出て、それから従業員の指示に従って行儀正しく並んで待っています。鑑賞中のゲストも非常にマナーがよい。一方、フロリダではパレードが始まるとワサワサ人が集まってくるのですが、端から詰めて座るでもなく、前から割り込んだり、立って見てたり、パレードルートに適当にはみ出していたり、何しろ秩序がありません。従業員も大して厳しく注意しないし、割り込まれた客もさほど怒るでもなく、結構楽しんでいます。これは、空いている時でたまたま余裕があったからかも知れませんが、秩序の日本、パワーのアメリカを表していると思いました。

  第2に、フロリダではハロウィンパーティーやX’masパーティーなど季節限定のイベントは、通常営業時間後にパークを締切り、別料金で再入場する方式で行っています。通常料金は安く抑えて最低限の平等は提供するけど、よりよいサービスが欲しければ高価格を払えという、いかにもアメリカ的選別的な考えが浸透しているのだと思います。日本では、大晦日以外はこの手の企画はあまり見かけません。日本では、多くの人にできるだけ均質のサービスを提供する、という思想の方が強いように感じます。TDLに限らず、日本ではサービス業・小売業での「平均的サービス」のレベルが極めて高いです。これはアメリカの無愛想な店員たちと、ちょっとでも接触すれば痛感します。

  あと、行っていないディズニーパークはロスとパリと香港。この2年間で全世界のディズニーパークを制覇しようという野望が沸いてきました。MBA学生の目標としてふさわしいのか不安にはなりますが。。


授業紹介~其の六

今回はGMSCを紹介させていただきます。

これはGoizuetaを代表するプログラムのひとつで、Goizueta Marketing Strategy Consultancyというものです。

各企業がスポンサーとなり、出資する代わりにGMSCが実際にその企業に対してコンサルティングを行うというものです。

平たく言えば、学生でありながら学校のプログラムの中で実際に起業に対してのコンサルティングをしてしまう、というものです。

企業の顔ぶれは毎年多少変わるのですが、Coca-Cola、Delta、GEなどがその主なものです。

GMSCは選択科目のひとつであるのですが、学校側の説明によるとほかの選択科目とは負担が違うとのこと。

わがGoizueta Business Schoolではひとつの科目につき1週間に150分(2コマ)授業が行われるのですが、GMSCは240分(3コマ)です。

そして、そのほかに毎日のようにteam meetingをし、各個人での作業も相当多いとのこと。

しかしながら実際にコンサルティングが出来る、企業の人と直接話が出来る、というのは非常に魅力であり、毎年非常に多くの学生が応募します。

昨年も応募しながら履修できなかった人が多く出たそうです。

今年は数回の事前説明会、それに志望動機の提出など、ほかの科目とは異なる履修プロセスがとられました。

僕自身も応募するかどうか相当迷ったのですが、せっかく自分でお金を払って留学しているので、覚悟を決めて応募しました。

今年は参加企業が多く、しかも学校側が事前に相当の脅しをかけたおかげでふたを開けてみるとそれほど倍率は高くなく、僕自身も参加できることになりました。

僕はKimberly-Clarkのteamになりました。



その最初の全体meetingが先日行われました。

まず全体の説明などがあり、teamの発表です。

meetingの前まではどのteamになるかは発表されていませんでした。

各自に紙が渡され、そこに企業の説明が書いてあります。

当然同じ企業であっても人によって企業説明の内容は違います。

つまり、その企業のことをきちんと理解していないと、どの企業かわからないという仕組みになっています。

そのあとは、teamに分かれてのpresentation competitionです。

内容はこのような感じです。

・各teamに分かれる。

・team内の各学生に絵が渡される。

・それらの絵はほかのメンバーには見せてはいけない。

・各自その絵をほかのメンバーに言葉で説明する。

・その上でteamとしてひとつのストーリーを作る。

・そのストーリーを発表する。

選考内容は、早さ、内容全体、創造性の3点です。

このようなことをいきなりさせるのもアメリカだなあと思いましたが、選考そのものはそこまで込み入っていたわけではなく、結論としては優勝しました。

その要因は、一番早く完成したからです。

つまり早さで1ポイントリードし、早さ以外では差がつかなかったのです。

何はともあれ優勝できたのでうれしかったです。

今回の活動はGMSCへの準備であるとともに、各team内が早く仲良くなるという目的があることは明らかです。



何はともれ、そんなこんなでGMSCがスタートしました。

生活環境がよいこと~Why Emory?その3

09のHiroです。個人的 Why Emory?の第3回は、「生活環境がよいこと」です。

この手の話はどうしても、「お国自慢」になってしまうことを最初にお断りしますが、私はこの項目を相当重視し、また現在とても満足しているので、お伝えしたいと思います。



子供2人を連れて渡米する私にとっては、生活環境のよさは学習への集中度に関わる重要な項目と考えていました。また、人生の中で決して多くはないだろうアメリカ生活を最大限にエンジョイしたいという思いもありました。アトランタはこの観点から素晴らしい場所です。在校生HPにも詳しい情報があるので、ここでは、私が個人的に感じていることのみ簡単に触れます。



自然環境

 街の雰囲気は、日本で言えば軽井沢のようで、森林自然が豊かで森の中に街があるという感じです。気候は温暖です。私は最近、11月の1週間の内にフロリダ・アトランタ・ボストンを経験しましたが、フロリダは暖かく、アトランタは涼しく、ボストンは息が白くなるくらいに寒かったです。同じ時期でも、全く気候の違うのがアメリカの大きさです。「寒い地域の方が勉強に集中できる」という説もあり、全くの同感(!)ですが、私はアトランタの温暖な気候を好みます。なお、夏はとても暑く、暑さが苦手な人には勧めませんが、夏休みはインターンシップや旅行でアトランタにはいない方が多いです。



治安・生活

 アトランタというと、どうしても危ない街のイメージがあったのですが、普段立ち入らないような一部の地域を除けば、実態は何と言うこともありません。学校と居住区のあるダウンタウン北東の郊外は、比較的裕福な人々の住む、緑豊かな文教地区です。NY・LAなどの大都市に比べれば家賃は安く、日本と同じ家賃なら、はるかに広い家に住めます。さすがに車がないと生活は不便ですが、近くにおしゃれなショッピングモールやレストランも十分にあります。道や駐車場が広い上に、自転車・バイク・歩行者が少ないため、日本よりもはるかに運転はしやすいです。アトランタは、そこそこ都会ですので、全くの田舎の限定された範囲内でのコミュニティって濃すぎるよね、と感じる人には向いていると思います。



医療・教育

 エモリー大学は、感染症の研究や小児科の巨大病院で有名だそうで、同じアパートにも日本人医師の留学生や研究者が多く住んでいます。当然彼らとも知り合いになり、非常に心強いです。また、アトランタには日本クリニックという日本人医師の診察する病院があり、既に予防接種や風邪の診断でお世話になっています。子供の教育は私にとって最大の不安要素でしたが、現在、日本人の経営で英語教育を行っている幼稚園に楽しく通っています。これは別途紹介します。



トータルで生活環境には大変満足しています。

住めば都で、いいことばかりを言っているようですが、ぜひキャンパスビジットで確かめてください。

2007年11月11日日曜日

ボストンキャリアフォーラム

せっかくボストンに来ているので、今回はボストンキャリアフォーラムについて報告させていただきたいと思います。

ボストンキャリアフォーラムとは、基本的にアメリカにいる日本人留学生をはじめとして、日本での就職、日本語を使った職探しをしている方のためのキャリアフォーラムであります。

中には日本から来ている学生、ヨーロッパから来ている学生、日本語を話さないけれども日本での就職を希望している外国人(主に中国人、韓国人)もいます。

外資系企業のみならず日本の企業も数多く来ており、製造業の会社も来ています。

年に一度のビッグイベントですので、双方とも真剣です。

各ブースでの面接、企業が抑えてある部屋での面接などを経て、本採用、サマーインターンシップの内定まで出す会社もあるそうです。

会場には、無料のパソコン、プリンター、コピー機があり、簡単なコーヒーショップもあります。

無線LANが使え、現在それを利用して会場内でブログを書いております。



そういえば、昨日は5時ごろぼやがあったらしく、会場は大混乱だったそうです。

僕はちょうどその時間に会場をあとにしてCelticsの試合会場に向かったので無事でしたが、そのときに会場にいた人は面接中断されるは避難するは、そしてまた荷物を取りに会場に戻らなければいけないなど、相当大変だったそうです。



また、本日の午前中には、マネックス証券の松本大さんを見ました。

僕はミーハーなので、握手をしたもらいました。

なんかすごく得した気分になりました。



アメリカに留学する機会などがありましたら、ボストンに就職活動をしに来られてはいかがでしょうか。

アメリカ文化紹介~其の八

昨日からボストンに来ております。

ボストンキャリアフォーラムのためでありまして、これはアメリカにいる日本人留学生にとってははずせない一大イベントであります。



で、本日はNBAについてであります。

MBAと似ていますが、本日の内容はMBAとはかけ離れてしまいそうなのであしからず。

ちなみにMBAとNBAはかなり違うと思います。

ボストンキャリアフォーラムのあとBoston Celtics対Atlanta Hawksの試合を見に行きました。

なぜわざわざこの試合を見に来たかというと、もともとバスケ好きというのもあるのですが、今年のCelticsは超注目だからです。

知らない方はまったくわからないと思いますが、Paul Pierce、Kevin Garnett、Ray Allenという超協力布陣を引いています。

そして本当の注目はというと、こういうことであります。

NBAではスーパースターを集めたチームは1,2年間はだめ、というのが常識になっています。

その中で今年まさにスターをかき集めたCelticsがどれくらいやるか、というのが注目なのです。

相手がAtlantaというのが皮肉ですが、Celticsの圧勝でした。

これまでのところCelticsは4戦全勝。

常識を覆していますね。

試合の感想ですが、Celticsのバスケはあまり面白くありません。

スター選手がスター選手の名に恥じない洗練されたプレーを見せてくれるのはいいのですが、チーム全体にこれといった特徴がなく、無理なプレーにも挑みません。

その点Atlantaは失うものがないせいか、非常に面白いバスケをします。

ディフェンスも一生懸命で、とにかくここでいっちょ活躍してやろう、という気合が伝わってきます。

その分とんでもないプレーが出たりするので、目が離せません。

ただ、自力の差は明らかであり、ペース配分を考えて、抑えるところは抑え押すところは押すことがきちんとできるCelticsには勝てませんでした。



文化紹介にまったくなっていないのですが、NBA自体がアメリカ文化を代表しているということで勘弁していただけないんでしょうか。

本日は会場に今年World ChampionになったBoston Red Soxの監督のTerry Franconaが来ていて、スクリーンに大写しになりました。

ハーフタイムには小学生が出てきて、5分ほどのバスケの試合をしていました。

小学生がNBAのバスケのコートで、しかも試合中に実際にバスケの試合をさせてもらえるあたり、さすがアメリカという感じでした。

みんなうまかったです。

ほかにも障害を持った子供に対する慈善事業の紹介、抽選で選ばれた子供がトランポリンをつかってダンクをする、などさまざまなイベントが試合中に行われました。

アメリカではスポーツは完全なビジネスであります。



ちなみにボストンキャリアフォーラムは大変疲れました。

本日はそんな一日でした。

2007年11月10日土曜日

授業紹介~其の五

今回の授業紹介もG+についてです。

今回はfacilitatorがついた、teamに分かれてのelevator pitchの練習でした。

teamについては以前説明させていただいた(と思う)ので割愛させていただきます。

facilitatorは全体の進行係で、二年目の学生が各teamに一人ずつつきます。

elevator pitchとは面接や企業訪問を始め、志望企業の方などにあったときにする、短い会話です。

状況に応じて内容も変わってくるのですが、

・挨拶

・自分のバックグラウンド

・自分の志望動機

・相手に対する質問

などによって構成されます。

各自いくつかのパターンを用意するように言われていて、短くて30秒、長くて3分です。

これは就職活動においては非常に大事であるといわれています。

理由は簡単で、これで第一印象が決まるからです。

各自志望企業を具体的に挙げて、ほかのteammate扮する志望企業の人に対してelevator pitchをするのです。

状況は就職関係の会場か、パネルディスカッションのあとでした。

両者の違いですが、前者は相手が採用目的であることが明らかであり、自分がどういう人間かということを積極的に話し、就職関係の話にも持って行きます。

後者は必ずしも採用目的で来ている訳ではなく、しかも相手はわざわざパネルディスカッションに来てくれているので、まずお礼を言って、相手に質問をするというほうが望ましいのです。

その上で、相手がインターンや本採用をはじめとした採用の話をしたら、そこで自分の話しをしたりすることが出来ます。

そのように、自分の目的を明確にした上で、状況に応じたelevator pitchが必要になるのです。

僕もたどたどしい英語ながら、一生懸命やってみました。

各elevator pitchのあとは、各自の感想、そしてよかった点、悪かった点、を指摘しあいます。

当然ですが、他人に対する意見であっても自分に生かすことが出来るので、みな真剣です。

最後にfacilitatorが、自分の経験などを元に総括してくれます。

このfacilitatorの総括はかなり勉強になります。

やはり実体験に基づいているだけあって、説得力があります。



本題からはそれますが、ちょっと気になったことを紹介させていただきます。

teammateの一人が、志望企業としてMizunoを挙げていました。

Mizunoは当然日本企業なのですが、アメリカ人は日本の会社であることすらきちんとは認識していないようです。

僕も最初はミズ~ノという感じで発音するので、Mizunoのことを言っているとはわかりませんでした。

それほどアメリカでも認知され、評価されているということですね。

当然Mizunoはteammate全員が知っていました。

確かに、スニーカーはMizunoに限るとまで言っているアメリカ人もいます。



全体として、就職活動のためにもなり、アメリカ人がどのようにものを考えるかを学ぶ貴重な機会だなあ、と思いました。

2007年11月9日金曜日

アメリカ文化紹介~其の七

いよいよニューヨークからアトランタに戻る日曜日になりました。

空港での出来事ですが、NFLの試合が空港内の待合所で中継されていました。

みんな釘付けです。

今アメリカでは、一番人気のあるプロスポーツはフットボールであるといわれています。

僕の知っている限りではアメリカで一番人気のあるプロスポーツは、1980年代から、野球、バスケットボール、そしてフットボールと変遷してきたと思います。

フットボールは日本では人気がありませんが、大学フットボールも含めてアメリカでは非常に人気があります。

アメリカでは一般的に、高校スポーツよりも大学スポーツのほうがずっと人気があります。

中継されている間は、空港でもテレビの間で拍手をしたり、日本人にはできない大きなリアクションをとったり、大盛り上がりです。

フットボールの試合が注目される理由はその試合数にもあります。

たとえば野球の試合は毎日のように行われますが、フットボールの試合は1週間に一回です。

NFLの1チームの試合数はMLBの1チームの試合数の10分の一ほどです。

それだけ注目度も高く、試合の券の値段も野球よりもずっと高いのです。



アメリカでは、アジア人、特に日本人は友達を作るのに苦労をするといいます。

そのような時はスポーツがお勧めです。

見るだけでもやるだけでも、もちろん両方でも効果抜群です。

実際に大学側も留学生がアメリカに慣れるにはスポーツを学ぶことが近道といっており、アメリカのスポーツの簡単な説明講座のようなものが主に留学生用に行われています。

僕も先日Emory大学内の大学院対抗ソフトボール大会に参加したのですが、非常に楽しかったと同時に多くの友達を作ることができました。

特に野球やソフトボールは日本人の技術は傑出しているので、体格やパワーで劣っていても高い確率で人気者になることができます。

MLBのシーズンには3試合ほど見に行きましたし、今度は大学のフットボールを見に行く予定です。

学校に行っても10月は毎日のようにMLBのプレーオフの話をしていました。

クリーブランド出身の同級生は、試験前だというにMLBのプレーオフとNFLを見ずにはいられず、8時間もテレビを見たのでまったく勉強ができなかったといっていた日がありました。

クリーブランドインディアンスがプレーオフで負けた翌日には、ずっとそのことを嘆いていました。

凡プレーから審判のミスジャッジまで、事細かに嘆くその様は、まさにアメリカ人という感じでした。

アメリカは地元意識が非常に強く、ほぼ全員地元チームのファンです。

大学、大学院になると全国から学生が集まってくることが多いので、必然的にほぼすべてのチームのファンが終結することになります。

アメリカでの友達作りはスポーツから、これはアメリカ人も認めるところであり、僕自身の経験則でもあります。



そんなこんなでアトランタに帰ってきました。

2007年11月8日木曜日

アメリカ文化紹介~其の六

もう数日たってしまいましたが、ニューヨークの続きです。

土曜日の昼も友人と会いました。

Major League Soccerに勤めている友人です。

こういう職種の違う友人と話すのは、将来を考える上でも非常に勉強になります。

夜はCarnegie Hallにピアノを聴きに行きました。

やっとニューヨークらしいことをしたという感じです。

Murray Perahia という人のピアノで、僕は音楽のセンスとかゼロなのですが、結構よかったと思います。

本日はここからささやかながら文化紹介をさせていただきます。



まず、Carnegie Hallそのものですが、手すりが低いです。

中2階のような感じの席だったのですが、ひざくらいの高さしかありませんでした。

自分が落ちるもの怖いのですが、パンフレットなどを落としそうで怖かったです。

下の人を怪我させたりしたら大変ですから。

そう考えると自分の上からいつものや人がおちてくるかもしれないと思い、ますます怖くなりました。

その分見通しはよかったです。

来場者全員がきちんと見えるようになっているのではないでしょうか。

そのあたりはとにかく安全第一の日本との差を感じました。

良し悪しではなく、優先順位が違うということですね。



席ですが、非常に席の間が狭く、びっくりしました。

日本のコンサートホールよりも狭いのではないでしょうか。

僕の周りはみんな非常に窮屈そうに座っていました。

飛行機の座席よりもずっと狭かったです。

何事にもスケールの大きいアメリカでは珍しいことです。

歴史を重んじて、改築などをしないからでしょうか。



あと、これも些細なことなのですが、1階の最前列の人が移動する際に平気でステージに手をかけます。

僕の認識では日本では絶対にしないと思うのですが、いかがでしょうか。

そのあたりはまったく気にしないようで、かといってコンサートそのものやピアニストを尊重していないということはないようです。



最後に個人的に改めて感じたことです。

ニューヨークという大都会であっても、コンサートが進むにつれて周りの人と仲良くなります。

演奏の間などに隣の人が、「さっきの曲はここがよかったな」などと話しかけてきて、そこから会話が始まります。

コンサートが終わったころにはちょっとした友達気分です。

ちなみにアトランタが南部だからか、大学内だからかはわかりませんが、Emory大学内では一切面識がない人でも通りすがりに挨拶をすれば挨拶が返ってこないことはまずありません。

目が合えば、必ず向こうから挨拶してきますし、僕も自分から挨拶をします。

それがニューヨークでは逆で、見知らぬ人と挨拶を交わすことはまずありません。

僕も今回何度か試してみたのですが、見事に一回も挨拶が返ってきませんでした。

そういう意味でもコンサートという場では開放的、社交的な気分になり、その場を楽しむことを重視するんだなあ、という印象を受けました。



次回でニューヨーク変は完結する予定です。

つづく

2007年11月7日水曜日

授業紹介~其の四

本日はブログのネタになるようなことがたくさんありました。

今思いついているだけでも5個はあるのですが、そんなに書いてもますます支離滅裂になるので、授業紹介をさせていただくことにします。

今回の授業紹介は、特にどの授業というわけではなく、授業全体です。

中間試験が終わったあと、6つある授業のうち3つでアンケートが実施されました。

内容は、

・授業のどこが有益か

・授業の仕方のどこが気に入っているか

・授業の仕方のどこが不満か

・授業全体に対する要望

・その他

などです。

半期制なので、その中間でアンケートを実施することにより、秋学期の後半に生かそうという狙いです。

無記名で、授業中の時間を割いて行われます。

教授によっては、公平を期すために教室の外に出る場合もあります。



本日はFinanceの授業でその結果の一部が紹介され、それに対する説明がありました。

その内容を軽く紹介させていただきます。

・板書が読めない

・授業内容が簡単すぎる

・授業中に質問をしようと思ったが、質問の回答を20分間される可能性があるのでできなかった。

などです。

最後のものは冗談半分ですが、それだけ授業中の質問にきちんと答えてもらえるということでもあります。

板書については気をつけるが、物理的にできないこともあるのでそこは勘弁してほしいとのこと。

授業内容は最初はゆっくりやって、ついて来れない学生が出ないようにしていたそうで、基本を一通り終わらせてからはすぐに難しくなってしまうので逆に気をつけるようにとのことでした。

この説明にも75分の授業のうち15分くらいを費やしました。



アンケートとは別に、中間試験の結果や採点に、疑問、不満、誤りなどがあったらいつでも研究室に来るようにとのことでした。

これは大体どの授業でも言われることで、試験は試験実施後2週間以内にすべて返ってきました。

ちなみに各教授ともオフィスアワーを設けているのですが、オフィスアワー以外にもメールで個別に予約をして研究室に行けたり、通りがかった時にいればいつでも質問できる、という教授がほとんどです。

模範解答も提示されます。

僕は日本の大学を卒業しているのですが、このあたりは日本ではありえなかったことです。

まず、試験は返却されないものの方が多かったと記憶しています。

模範解答が提示されることも少なかったと思いますし、試験についての採点の不満などは一切聞かないと明言している教授もいました。

ほかにも、僕が学部生のときに「試験前にだけ質問をしにくる学生は、絶対に相手をしない。」と明言している教授がいたと記憶しているのですが、そのようなことは当校では聞いたことがありません。

そのような発言をすると、こちらの学生はすぐにその発言の根拠を質すでしょう。

たとえ教授という立場にあっても、何事にも理由があって、それを説明できなければやってはいけないというのが、こちらの常識のようです。

ちなみにビジネススクールはアメリカの大学でもかなり特殊なところなので、その点だけはご承知おきください。



どのような状況においても出来る限りの改善を試みるという姿勢は、本当にすばらしいと思います。

2007年11月6日火曜日

アメリカ文化紹介~其の五

夜は友人と4人で地中海料理を食べに行きました。

コンサルタント、ヘッジファンド勤務、投資会社勤務、そして僕という面子です。

ヘッジファンドの友人はWall Street在住だそうです。

そんな人もこの世の中にはいるんですね。

僕だけが収入がゼロ、というか学費を払っているので実質マイナスであり、肩身が狭かったです。

2年間がんばって、卒業したらしっかり稼げるようになろうと思いました。

料理はおいしかったものの、サービスは最悪でした。

とにかく出てくるのが遅かったです。

3人とも久しぶりに会う友人で積もる話が山ほどあったのでよかったのですが、そうでなければちょっと勘弁してくれというような待ち時間でした。

個人的にはデザートに食べたヤギのミルクで作ったアイスクリームが非常においしかったです。

3人ともいわゆる欧米の典型的なエリートの職についている友人なのですが、話はごくごく普通、というかくだらないことしか話しません。

アメリカに来て思ったのですが、いわゆる駄話の内容は日本もアメリカもそう変わりません。

以前遊びに行く車の中で、「ひげの一番気持ちのいい剃り方」について1時間以上はなしたことがあり、その時に駄話の内容は大差ないと確信しました。

その駄話にいかに食い込んでいくかが一番の英語の勉強になったりもします。

食事のあとはせっかくの金曜日だったので、Times Squareを見に行きました。

夜の新宿にそっくりです。

新宿よりも汚くて危ないことは確かだと思いますが。

そこで、大学の友人に会いました。

前振りが長くなりましたが、本日はこの友人たちがニューヨークで何をしているのかを紹介させていただきたいと思います。



僕は個人的に来ているのですが、彼らは学校側が主催しているNew York Trekという就職活動でニューヨークに来ています。

そのために水曜日と木曜日の授業はすべて休講になり、水曜日から金曜日までのプログラムを組んでいます。

ちなみに、渡航費、宿泊費は自腹です。

この週末はNew York City Marathonがあることもあり、宿泊費が非常に高く、ほぼすべての学生は家族、親戚、友人の家に泊まっているようでした。

New York TrekはFinance TrekとMarketing Trekに分かれています。

それぞれに興味がある学生が応募するという形で、Finance Trekは定員オーバーでいけない学生もいたそうです。

僕は参加していないので詳しいことはわからないのですが、各企業を訪問して、社内見学をしたり、会社紹介をしてもらったりするそうです。

訪問するのは一日に3,4社のようです。

面接はないようですが、参加者リストは各社に残りますし、ここで見たことなどが応募書類や面接のネタになり、そしてそもそも自分がその会社にあっているかの判断の指標になるのではないでしょうか。

木曜日にはNew York Stock Exchangeの見学もしたそうです。



このように、ビジネススクールでは就職活動が非常に重視されます。

みんな就職するために来ている学校ですから当たり前なのですが、日本ではあまりそのような認識がされていないかもしれませんね。

入学する前から履歴書作成の手ほどきがメールなどを通して行われます。

現在は主に来年夏のインターンのための就職活動です。



結局本日はたいした文化紹介になっていませんでしたが、長くなるのでまたつづく。

2007年11月5日月曜日

アメリカ文化紹介~其の四

で、ベトナム料理を食べてからですが、せっかくだから自由の女神を見に行こうということになりました。

今回はNY観光のあまり知られていない(であろう)コツを少々。

まず、自由の女神に行くにはフェリーに乗らなければいけません。

ところが、このフェリーは待ち時間が長く、渡航にも結構時間がかかります。

これは聞いた話なのですが、Ellis IslandというのがLiberty Islandの近くにありまして、そのEllis Islandに一度いってからLiberty Islandに行くと時間も費用も節約できるそうです。

また、Staten Islandというのもありまして、そこへはManhattanから無料のフェリーが出ています。

このStaten Islandというのは結構大きく、住んでいる人も多いです。

つまり、Staten Islandのフェリーは住民用なので、無料になっているというわけです。

このフェリーからは自由の女神を結構近くで見ることができ(降りることはできません)、今回はこれを使いました。

普段のイメージが極端だったせいかもしれませんが、思ったほど大きくないな、という印象でした。

あとなぜか白というイメージだったのですが、実際は薄緑なんですよね。

フェリーは結構大きく、乗客も多いです。

乗り場に行くと人の多さに圧倒され、座席確保のために並びたくなるのですが、僕はこれまで座れなかったことどころか立っている人を見たことがありません。

座席の心配は通常であれば必要ありません。

関係ない話ですが、Staten IslandにはYankeesのマイナーのチームがあり、手軽にマイナーの野球を楽しむことができます。

以前いったことがあるのですが、治安も問題なく、安価で、人が多すぎることもなく、アトラクションもメジャーより多彩で、選手との距離も近いので、案外面白いのではないでしょうか。



Staten Islandをフェリーで往復したあとは友人が「Wall Streetを一回見てみたい」と言ったので、Wall Streetに行きました。

僕は何回か行ったことがあるのですが、単なる路地です。

特に「金融!」という感じはしません。

ちなみにLondonのCityは、もっと感動できる場所だそうです。

今度機会があったら行ってみます。

近くに同時多発テロの跡地もあるので、行ってみました。

現在工事中ですが、数年前まで超高層ビルが建っていたこと、そしてそこであのテロが起こったことを思い出させる場所であります。

そのあとは、一度解散しました。



もうひとつコツですが、Metropolitan Museumに関してです。

通称Metです。

Metは入館料がかかりません。

正確に言うと、Suggestedなので、払っても払わなくてもいいのです。

僕は決して払わないようにしましょうといっているわけではなく、払う義務がないことを述べたいのであります。

経験則ですが、一日ですべてをじっくり見ることはまず無理です。

すると何回も行きたくなります。

でも毎日入館料を払う気には僕はなれませんでした。

ただ、そもそも入館料を払う必要はなく、一銭も払わなくてもちゃんと入れてくれます。

当然1セントしか払わなくても入れてくれます。

払いたいだけ払えばいいわけで、払いたい額を出せば入れてくれます。

観光客はそれを認識していない場合が多く、結構お金を払っています。

地元の人も払っている人が多いのですが、観光客に比べれば額はずっと少ないというのが僕の印象です。

僕は最初から知っていたので、初回のみSuggested満額払いました。

ちなみに今回はMetには行きませんでした。



また長くなったのでつづく。

2007年11月4日日曜日

アメリカ文化紹介~其の三

せっかくニューヨークに来ているので、ニューヨークでの一日を報告させていただきます。

学生時代の友人二人と手軽なニューヨーク観光をしました。

まず、昼はベトナム料理を食べました。

これは非常においしかったです。



ここでアメリカの食に関して少々。

アメリカというのは不思議な国で、一番の健康問題は「肥満」であります。

確かに太っている方が多く、その太り方は日本とは比べ物になりません。

日本でも最近「金と時間をかけて太り、金と時間をかけてダイエットをする」という悪循環が指摘されていますが、アメリカはまさにそれです。

日本とは本当に比べ物になりません。

彼らは体重や健康に非常に敏感で、スーパーマーケットに行くと、各製品に「まったく手が加わっていないもの」、「脂肪分ゼロにしたもの」、「プロテインを加えたもの」、「ビタミンを加えたもの」などがおかれています。

レストランにアメリカ人と行くと、「これは太りそうな食べ物だ」とか「これ以上食べると太る」とかいう発言がよく聞かれます。

日本人の僕からすると、「そこまでこだわってどうするの?」と思うと同時に、「そんなに気をつけていながらどうしてここまで太っていられるのだろう?」と思ってしまいます。

答えは簡単で、彼らは日本でいう間食を非常に好むのです。

常に何か食べている感覚で、しかも甘いものが大好きです。

食事であっても、クッキー、ケーキ、アイスクリームなどをよく食べます。

日本のように食後につまむという感覚ではありません。

そして、食事の量は気にするのですが、なぜか間食の量は気にしません。

というわけで、軽くアメリカの食文化を紹介させていただきます。

これはよく言われることですが、アメリカの食事に味を期待しないほうが無難です。

日本人には理解し得ないことがよく起こります。

たとえば、チーズバーガー中毒というのがあって、その人は毎日に10個単位でマクドナルドのチーズバーガーを食べるそうです。

ほかにいくら気を使ってもやせるのは難しそうですね。

日本人だけではなく、僕が知っている限りほぼすべての(アメリカから見た)外国人が言っているので、共通認識と見て問題ないでしょう。



で何がいいたいかというと、ではアメリカではおいしいものは食べられないか、ということであります。

答えはyesです。

さすが資本主義の国、高いお金を出せば、かなりの確率でおいしいものを食べることができます。

逆に、日本のように低価格でありながらボリュームたっぷり、そして栄養バランスも抜群、しかもおいしい、などということは滅多にありません。

そのアメリカで、ニューヨークは抜群においしいものを食べられるところであります。

値段も全体的に高いのですが、レベル自体が高いので、他の都市で高い金かけてレストランに行くよりはニューヨークでそこそこの金でレストランに行ったほうがいいのではないか、と思います。

ちなみにそのニューヨークであっても、日本人から見たら、味は???と思うことが多いのではないか、というのが個人的な見解です。

結局何をいいたいかというと、そのアメリカでは考えられないほどベトナム料理がおいしかったということであります。



ここまで来るのに時間がかかりました。

長くなったのでつづく。

2007年11月3日土曜日

アメリカ文化紹介~其の二

今回もはなはだ僭越ではありますが、アメリカ文化について感じたことを、独断と偏見に基づき紹介させていただきます。

アメリカではサッカーは人気がないといわれています。

確かにプロレベルで見ると全く人気がありません。

これは本当に驚くほどみな関心を持っていません。

理由はいくつか考えられると思うのですが、僕が感じるのは以下のような理由です。

・引き分けが多い=白黒はっきりしない

・そもそも点が入らない

・45分間集中してみなければいけない・・・これはテレビ放映に非常に不利です。しかもアメリカ人は45分間もトイレに行かず、食べたいものを買いにも行かず、隣の人と雑談をすることもなく過ごすのは苦手なのではないでしょうか。ただでさえ点が入らないのに、隣の人と話しこんだ瞬間に点を入れられてはたまったものではありません。

・プロスポーツ市場に入る余地がない

などであります。

では、誰もサッカーを知らないか、というとそうではありません。

実際に遊ぶサッカーとしては、みんな結構好きです。

趣味という欄に出てくるスポーツとしては、フットボール、ホッケー、野球などよりも先に来るのではないでしょうか。

実際にそれらのスポーツや設備は危険性などの面から、遊びとして楽しむのはあまり現実的ではないのです。

遊びとして手軽で、しかもプロスポーツとして人気があるのはバスケットボールだけではないでしょうか。

僕が住んでいるClairmont Campusでもよくサッカーをしています。

ヨーロッパのサッカーを見るのがすきという人もたまにはいます。



ただ、さすがアメリカ、彼らはかなり特殊なサッカーをします。

いや、日本のサッカーが特殊なだけかもしれません。

日本でサッカーというと、とにかく走るスポーツ、という印象がありますが、彼らは走りません。

ボールを奪われた瞬間、彼らは仕事が終わったという感じで、休憩に入ります。

奪われたボールを追うことはしません。

それはほかの人がやればいいことだからです。

ルーズボールを追いかけることもしません。

誰かがやってくれるからです。

もちろん全員というわけではありませんが、その割合は日本に比べてはるかに高いです。

最初はアメリカ人がサッカーをわかっていないだけだと思っていたのですが、ラテンアメリカからの留学生も同じような感じです。

当然ブラジル人、アルゼンチン人もそうです。

遊びでやっているだけだと、サッカーは体力は関係のない技術のスポーツではないかと思えてきます。

日本では遊びでやるサッカーでもみんな一生懸命走ります。

というわけで、遊びレベルのサッカーでは、実は日本は非常に特殊なことをやっているのではないか、というのが最近の僕の結論です。



その分技術的な好奇心は非常に旺盛です。

まったく走らないのに、ヒールパスしかせず、しかもヒールパスは抜群にうまい人もいます。

トリッキーなプレーを試して、失敗し続けるのにそれでも試し続ける、という人も結構います。

みなとても楽しそうです。



サッカーは人気がないとよく言われ、確かにそのとおりなのですが、アメリカではサッカーを楽しむことができないというのは正しくありません。

そこらのフィールドでサッカーをしている人たちを見かけたら、是非勇気を持って仲間に入ってみましょう。

そして、全力で走り回ってみましょう。

一瞬にしてヒーローです。

快足ストライカーとして絶賛されることでしょう。

2007年11月2日金曜日

マーケティングに強いということ ~Why Emory? その2

Class of 2009 のHiroです。今回は、私の個人的「Why Emory?」第2回、「マーケティングに強いということ」です。「そもそもマーケティングとは何なのか?」「何かの分野に『強い』ってどういうこと?」といった素朴で根本的な問題もあるのですが、ここではあまり深入りせず、Emoryの特徴と思われる事項について触れます。私の興味にもとづいて、本件ではマーケティングを強調していますが、ファイナンス、不動産、アントレなど様々な興味を持つ人もいて、それぞれのプログラムにも魅力があると思います。本件、あくまでも私個人としての印象と受け止めてください。



��.コカコーラとの関係

 学校の名前のGoizueta(ゴツイ名前ですよね)は、多額の寄付と貢献をしたコカコーラの元カリスマCEOから取られてます。金額は知りませんが、コカコーラから継続的に寄付も受けており、学校として財政的には豊かなようです。ビジネススクールも学問の場ではありますが、資金が豊かな方が「よい教授を招聘できる」「よい学生に奨学金を出して引き止められる」「プログラムの改革を資金的に支える」等の観点からメリットがあります。さて、コカコーラが世界的なマーケティングに力を入れている会社であることに異論を持つ人は少ないでしょう。エモリーとコカコーラは人材の供給源として、経営の共同研究相手として、ケースコンペティションやプログラム、飲料の提供者として相互の関係を深めています。リテール商品のグローバル展開を勉強したいという私にとっては、格好のモデルでもあります。なお、炭酸飲料が嫌いでも入学可能です。



��.GMSC

 GMSCとはGlobal Marketing Strategy Consultancyの略で、実際の企業のマーケティングニーズに対するコンサルプロジェクトを1ターム4ヶ月ほど使って行うというプログラムで、Emoryの一つの売りといってもいいと思います。アトランタに本社のあるコカコーラ、デルタ航空、というビッグネームも含め、アメリカの実際の企業を深く知る機会になります。1チーム7人が組んで、毎日の様にミーティングをしながら、分析から最終プレゼンまで行う大変なプログラムですが、クラスの1/3~1/4程度が参加します。アトランタでのエモリーの企業の密接な関係と、生徒の熱心さを表していると思います。私は今回参加を表明する予定ですが、人気プロジェクトは抽選にもなるため、まだ分かりません。今後ご報告していきたいと思います。



��.集まる生徒たちの意識

 結局のところ、この項目が大きいと思います。マーケティングに興味を持ち、勉強をしたい生徒が集まるから、議論をしても深みや幅が出るのだろうと。私自身は、概念的な議論になるとチームメイトに付いて行くことも難しく、なかなか貢献できていない実情なのですが、日本企業の例などを出しつつ議論に参加していこうと思っています。



具体的な授業や教授についてのコメントは、今後の実体験後に追加していきたいと思います。



Hiro


Elective Class & Valuation Class

はじめまして、MBA2009の佃総一郎と申します。



11月に入ろうとしておりますが、1年生にとってこの時期はやっと一息つける時期になります。入学から怒涛の勢いで背中を押し続けられ、コントロール出来ないままに過ぎていた日々でしたが、mid-term examが終了し、Teaching Styleにも慣れ、テストのスタイルも把握し、自分なりのライフスタイルを徐々に確立できるようになってきます。(いや、そうだと信じたい。)



それと共に、今後の方向性を決める春学期のElectiveを選択する時期になります。

秋学期は6科目で全て必須科目で、内訳は

① Economics

② Decision and Information Analysis

③ Financial Reporting & Analysis

④ Marketing or Finance(どちらか一つ)

⑤ Leading Organization and People

⑥ Goizueta+

となっています。



春学期は、必須科目が4科目、選択2科目となっています。

ちなみに必須科目は、下記です。

① Strategic Management

② Information, Technology & Operations

③ Finance or Marketing (秋と逆のもの)

④ Goizueta+



選択科目の選択で一番悩むのが、看板授業でもあり1年生の春学期にしか取れないGMSC(Goizueta Marketing Strategy Consultancy)を受講するかです。(優先科目を選択していった結果、私は泣く泣く諦めました。)私費の人にはInternshipにおけるアピールポイントになり、社費派遣で来ている人にとっては海外企業との実作業ということで貴重な経験を積むことが出来ます。今年は、Coca-Cola、Deltaなどの企業が名前を挙げておりますが、詳細や魅力は実際に選択される方にお任せします。



さて、これ以外にもこの時期には特別にValuation Classがあります。(今年は10/26,27でした。)来年の夏にInvestment Bankingを希望する人を配慮して、一足早く準備できるように学校側が(外部機関に依頼して)$75で提供してくれます。(実際は$200前後ですが、残りは学校側が負担してくれます。)春先にもAdvanced courseがあると聞いており、学校側の学生の就職活動を出来る限り支援しようとする熱意がものすごく感じられます。他の学校と比べても比較的早い段階で準備をさせてくれていると思います。



実際受講した感想としては、かなり興味深い内容で実際手を動かして身につけていくスタイルで良い授業でしたが、如何せん基礎知識がない私には着いて行くのが精一杯でしたので、希望する場合には事前準備をした方がよいと思います。



Soichiro

2007年11月1日木曜日

アメリカ文化紹介~其の一

現在アメリカはハロウィーン真っ盛りであります。

ハロウィーンが何かは大体皆さんご存知かと思います。

今回はそれに対するアメリカ人の姿勢について。

とにかく彼らは仮装します。

しかも、仮装するイベントだけで仮装するのではなく、いつでもどこでも仮装します。

たった今アトランタからニューヨークに着いたのですが、「え?」というような仮装をいくつも見ました。

まず空港職員が赤いかつらをかぶり、角を生やしていました。

どうやら赤鬼のようです。

勤務中にユーモアを忘れるようでは、アメリカでは生きていけないようです。

ほかにも何を意図しているのかわからない仮装をしている空港職員が少なからずいました。

当然アメリカにはもともと鬼などいないはずなのですが、なぜか最近アメリカでは中国、日本文化が妙にはやっているようです。

刺青なども、「牛」、「力」など、日本人から見ると到底理解し得ないものが多く見受けられます。

カクカクしたところが強そう、ということだそうですが、はあそうですか、という感じですね。

どうせなら思いっきりおでこに「肉」とやっていただきたい。

ほかにも、子供が猿の衣装を着ていました。

飛行機の中で猿がずっとぐずっていたのですが、非常にかわいらしかったです。

地下鉄では、よくわからないですが、明らかに怪しい衣装をお面つきでまとっている人が歩いていました。

どう見てもその中身は筋骨隆々、身長は190cm以上あります。

あの格好で銀行に入ったら逮捕されるんじゃないでしょうか。

店に入るだけでも警報鳴らされかねません。

僕も見た瞬間非常に驚くとともに、ちょっと腰が抜けかけました。

まだまだだなあと思う反面、ちょっとやりすぎじゃないか・・・と思いましたね。

しかしそこはアメリカ、この手のことには寛容なようです。

日本だと悪ふざけが過ぎる、と怒られる前に、公衆の面前で仮装して歩いたりしないと思います。

教室の外でも、勉強勉強の毎日です。

2007年10月31日水曜日

授業紹介~其の三

本日も授業紹介をさせていただきます。

今回はG+(プラス)です。

これもソフトスキルの授業で、ホームルームをかねたような感がある授業です。

内容は多岐に渡るのですが、ソフトスキルを就職活動にできるだけ結び付けている、という印象を今のところ持っています。



日本ではあまりそういう認識がないかもしれませんが、ビジネススクールに来る学生の最大の目的は就職です。

事実、学校でも勉強よりも課外活動よりも何よりも(広い意味での)就職活動が重視されます。

公費、社費でビジネススクールにくるのはほぼ韓国人と日本人に限られます。

ただ、韓国人と日本人以外はすべて私費かというとそうではなく、アメリカ人やほかの留学生でもごく小数ではありますが、社費の学生はいます。

公費(官公庁からの派遣)は僕は聞いた事がありません。

社費の人にとってはこの授業はあまり気合が入らないのではないでしょうか。

事実、社費の学生で「意義が感じられない」と嘆いている人もいます。



本日の内容は面接でした。

就職活動においては非常に大事なテーマですね。

・細かいことでも良いから具体的な話をすること

・一般的、抽象的な内容は避けるべき

・面接の回数を重ねる場合は内容を一致させること

・自身の短所を述べるときによく長所では短所を、短所では長所をあげるという手段がとられるが、短所ではないことを短所といっても意味がない

などが挙げられました。

その上で、講師が担当の教授と模擬面接をしました。

担当の教授が面接を受ける側だったのですが、さすがソフトスキルの教授だけあってうまいですね。

下手なら見せるわけないといえばそれまでですが、やはり日本人にはこれはできないなあ、と感じました。

まず、質問をされたらその質問に沿った具体例をすぐに挙げられる。

その上で、具体例の概要から詳細にスムーズに入れる。

そして、詳細を(今回の場合は)数字を挙げながら説明できる。

具体例の意義を多面的に、かつほかの例と比較することで強調することができる。

それで飯食っているだけあるな、と思いました。

日常生活をすぐに面接に結びつけることができているという感じです。

日本語(日本人)と英語(アメリカ人)で面接対策も変わってくると思うので、もしMBAを目指していて、英語での面接が気になっている方は参考にしてみてはいかがでしょうか。

もっともこの内容は、日本語の面接でも大事だと思いますし、非常に一般的な内容ではありますが。

当たり前のことを当たり前にやることを非常に重視するのもアメリカらしいですね。

学生も非常に熱心で、質問はとどまるところを知らないという感じでした。

当然ではありますが、目的意識は明確かつ非常に強いです。



そういえば、これまで何回か紹介したLeading People and Organizationでは、テーマがnegotiation(交渉)だったことがありました。

これも面白そうなので、今後紹介させていただきたいと思います。

ビジネススクールに来て日々感じるのは、とにかくすべてをビジネスか就職活動に結び付けていることです。

これはビジネススクールであるから当然なのですが、日本の大学を卒業したものとしては、それにしてもここまでやるか、という印象を日々新たにしています。

ちなみにアメリカの大学や大学院がすべてそうというわけではないと思いますので、誤解がないようにしてください。

2007年10月30日火曜日

授業紹介~其の二

本日は授業紹介をさせていただきたいと思います。

といっても紹介させていただく授業は前回と同じLeading people and organizationsです。

この授業はソフトスキルの授業なので、ねたが豊富なんですよね。

本日のテーマはdiversityでした。

日本語では多様性になるのでしょうか。

アメリカには日本と違って多くの人種がいます。

さまざまな人種、さらにそのハーフ、クォーター、、、など含めるともう無数にいるといっても過言ではないかもしれません。

日本でdiversityを考えると年齢、性別などが主なテーマになると思うのですが、アメリカではやはり人種です。

本日の授業では、「racism(人種的偏見)は20年前と比べてそれほど大きな問題ではなくなっているか」というテーマでディスカッションをしました。

こちらに来てからのディスカッションでは本日のものが一番熱く、やはり差別というものはする側とされる側で認識がまったく違うという印象を受けました。

テーマにyesと答えた人にはどちらかというと差別する立場の人が多くて、noと答えた人にはどちらかというと差別される側の立場の人が多かったと思います。

ひとつ納得した意見は、「20年前に比べて、racismに対する意識が高まり、人々はそれが表に出ないように非常に注意深くなっている。」でした。

要するに、注意深くなっているだけで実際は変わっていないという意見です。

人種に限らず、diversityがあればそれだけ差別も当然出てくるわけで、アメリカにとって永遠のテーマであるとともに、日本でも意識を高めていかなければいけないテーマかもしれません。

本日のディスカッションはみな熱くなりすぎて、教授が半ば強引に終わらせたような感もありました。

それだけ、重要なテーマということでしょう。



では、なぜこのようなテーマを扱ったのでしょうか。

以下は僕なりの意見です。

それは実際にビジネスの場で、diversityが重要だからだと思います。

言い換えると、diversityの扱いを間違えると、組織としても個人としても非常に大きな痛手を負うのです。

そのあたりは授業でははっきり言わない(言えない)のですが、diversityは非常に大きなriskのひとつなのです。

たとえば、10人雇用するときにすべて同じ人種ということは事実上許されません。

たとえ本当にその10人がほかの候補者よりも能力があったとしても、そのような雇用は受け入れられないのです。

かといって履歴書などで人種を聞くことはできません。

社内の打ち合わせで「人種のバランスが悪いから採用する人間を入れ替えよう」というだけで時と場合によっては問題になります。

実際、本日の授業でも結論らしい結論はありませんでした。

下手な結論を紹介するだけで、非常に危ないからでしょう。

本日はアメリカの社会問題の根底を少しだけ覗いた気がしました。

2007年10月29日月曜日

同級生たち~其の四

本日はインド人の同級生たちを紹介させていただきます。

インド勢は留学生の中では最大勢力でありまして、20人以上います。

一学年の一割以上になりますね。

まず言葉ですが、インドという国はやはりすごい国で、ヒンディー語と英語が混ざった言葉を普段話しているそうです。

地方によってかなり違うらしいのですが、そのあたりはまだきちんと把握していません。

彼らはかなりアクセントの強い英語でまくし立てるのですが、アメリカ人は彼らの言葉がきちんと聞き取れるようです。

僕ら日本人の英語は聞き取れないのに。。。

やはり英語力で見ると日本人はかなり見劣りしますね。

インド人は文法や語彙はかなりレベル高いですし。

英語そのものを外国語とはあまり認識していないようで、普段インド人同士で話すときもヒンディー語を話しているのか英語を話しているのかわかりません。

要するに両方ごちゃ混ぜなのですが。

これはアメリカ人にも不思議に写るようで、今何語を話していたのか、とアメリカ人が聞いていました。

いや俺ら両方ごちゃ混ぜなんだぜ、と得意そうに言っていましたが、アメリカ人も「マジかよ」という顔しておりました。

僕も同感でした。

インド恐るべし。



で、彼らの好きなスポーツですが、クリケットです。

インドではサッカーや野球なんて比べ物にならないくらいクリケットが盛んなようです。

僕が住んでいるClairmont Campusでは毎週日曜日インド人がクリケットをしています。

日本ではクリケットをやる機会なんてそうないので、今日早速仲間に入れてもらいました。



感想。

そもそもルールがよくわからない。

時間がかかる。

確かに野球に近い。

なぜバット(のようなもの)を持って走るのでしょうか。



まだまだ勉強不足ですね。

打たせてもらったのですが、当たりません。

彼らはワンバウンドでボールを投げます。

当然イレギュラーします。

でも器用に当てます。

そして恐ろしいアッパースイングです。

日本の少年野球では考えられません。

クリケットでは、野球でいうオーバーランはあまり問題にならないらしく、そういえば以前ソフトボール大会でインド人はオーバーランでアウトになっていました。

そのときもオーバーランして何が悪い、という感じでした。

そして一番の不思議。

彼らは異様に楽しそうです。

僕がクリケットを理解できていないせいもあるのですが、そこまで楽しいか?とちょっと思います。

これにくじけず、今後もできるだけ参加させてもらって、クリケットの醍醐味が理解出来たら皆様にここで報告させていただきたいと思います。



以前プールで泳いでいたときにインド人と一緒になったのですが、彼らはなぜか常に顔を上げて泳ぎます。

クロールでも顔は水中につけません。(僕が見た限りでは)

いつも泳いでいる川の水が汚いからかな?とも思ったのですが、今度聞いてみようと思います。



もっと仲良くなってカレーをご馳走になりたいです。

2007年10月28日日曜日

同級生たち~其の三

本日は同級生のYaniv君を紹介させていただきます。

イスラエルから来たYaniv君はどんなことがあってもいつも明るいムードメーカーであります。

その明るさにはいつも感心させられます。

新学期開始まもなく人気者になったのも当然の成り行きでした。



週末のある日ベネズエラ人の同級生と昼食に出かけました。

どうせ暇にきまっているからということで、Yaniv君を呼び出したところ、おっしゃるとおり暇だから行きますとのこと。

すぐに来ましたが、今日も相変わらず楽しそうです。

何か楽しいことがあったのかと聞いてみたことろ、タイヤがパンクしたそうです。

例によってタイヤがパンクしたということがいかにくだらないことかという話で、昼食は大いに盛り上がりました。

散々しゃべったあと、そろそろパンクなおそうかという話になり外に出ました。

そのときはまだ8月、外は炎天下です。

当たり前ですが、タイヤは見事にぺしゃんこになっています。

しかしさすがアメリカ、車自体がぼろぼろです。

車種は忘れましたが日産の車で、日本ではめったにお目にかかれないくらいぼろぼろになっていました。

Goodyearが近くにないかなあという話になったのですが、ベネズエラ人の彼が

「Goodyearは一番近くても車で普通に走って20分かかるところにしかない。俺はちょうどこの前調べたんだ。」

と一言。Yaniv君は

「それじゃあそこに行くまでに車輪が傷むから車を持っていくのは無理だね。スペアタイヤに代えるしかない。」

と判断。

車輪どころか車全体傷みまくっているのですが。。。

ジャッキで車を上げてスパナで、、、と思ったところ、スパナが合わないということが判明。

さすがアメリカ。。。

で、ちょうどそこはショッピングモールだったので、工具やさんにスパナを買いに行きました。

お目当てのスパナを見つけて、さあこれさえあればスペアタイヤに代えられるぞ、とばかりレジに行き、スパナを買いました。

一応Goodyearがどこにあるか確認しようよ、と提案したところ、ベネズエラ人の彼は

「近くにはない、俺が保証する。それとも俺を信用できないのか。」

と一言。

まあはっきりいって信用できないのですが、っつーか国民性の違いで、彼らは自信ないことでも自信満々に言う癖がついているんですよね。

そんなこといっても仕方ないので、聞いてないふりしてレジのおじさんにGoodyearは近くにないか聞きました。と、

「そこにある」

とのことです。

その方向を見ると、道の反対側にGoodyearがど~んとありました。

やっぱあるんじゃん。。。

思えば近くを見渡すことすらしなかった僕にも責任はあるのですが。

しかしそこはベネズエラ人、ウィンク一発ですべてを水に流します。

こちらとしてもそれくらいあっさりしていてくれたほうがありがたいです。

スパナは次にパンクしたとき用にしっかり車の中にしまって、気を取り直してGoodyearへ。

そこでもう大丈夫だろうと思い、僕は家に帰ってきました。

ちょっと気になってあとでYaniv君に電話したところ、

「no problem, pretty quick.」

とのこと。

何はともあれよかったですね。

しかし彼はまた話を続けました。

「すごい話があるんだ。実はスペアタイヤもパンクしててね。ついでにスペアタイヤも買っちゃったよ。」

確かにパンクしていないほうがおかしいようなぼろタイヤだった。。。

大体トランクの中落ち葉だらけだったし。

いつの落ち葉だよ。

そしてYaniv君は最後に一言。

「amazing!」

「amazingはお前だよ」と僕は心の中で叫びました。

何が起こっても最後まで陽気なYaniv君でした。

http://TheYanec.com

2007年10月27日土曜日

戦略的ビジネススクール受験~其の二

書き方からしても明らかですが、僕は2を選びます。

理由は過去より未来のほうが大事であり、自分がどう考えているかよりも相手がどう感じるかの方が大事だと思うからです。



で、テーマは面接なのですが、何がどう面接に関係しているのでしょうか。



僕の受験時は電話面接でした。

生まれて初めての電話面接だったので、はてどうしたものかと戦略的に考えてみました。

そこでまず考えたことは、自分から

How are you?

ということです。

相手はどう思うでしょうか。

アメリカ人は気軽にこの手の挨拶をしますが、日本人はこれが非常に苦手です。

つまりいわれることはあっても自分から言うことは非常にまれなのです。

意訳すると単なる「こんにちわ」に過ぎないのですが。

この時点で面接官は、「こいつはなんか違うぞ」と思うわけです。(そんな気がする)

では、そういわれた面接官はどう反応するでしょうか。

敵は英語のプロ(アメリカ人だから)です。

Good, how are you?

というに決まっています。

僕はこういいました。

Yeah, basically fine, but, you know, a little bit nervous.

そして面接官はこういいました。

I see what you mean.

Just relax a bit.

You'll be fine.

この時点で、敵は完全に「こいつは英語がしゃべれるかもしれない」と思うわけです。(そう思ってほしい。)



ここまでをまとめましょう。

これは実際にあったことなのですが、僕は完全にこの会話を予測していました。

相手はこう反応するしかないからです。

つまりこの時点で僕は作戦成功に有頂天になっていて、よって精神的なゆとりを手に入れることができたのです。

そして面接官は、明らか今までの日本人とは違う、会話ができるし、積極性がある、と認識しているのです。

これはかなりプラスです。

日本人で面接という受け身になりがちな場でこのようなことをいう人はほとんどいないからです。

帰国子女であるとか海外経験があるかどうかなどは関係ありません。

面接では、当然ながら英語力を含めた会話力も見ています。



長くなるのでまたつづく

2007年10月26日金曜日

戦略的ビジネススクール受験~其の一

受験生の方もごらんになっていただいていることを期待して、受験時のことなどを少々書かせていただきます。

ちなみにこの内容は決してこうして成功した、ということではなく、このような考えに基づいてこうしてみた、ということですので、あくまで参考でお願いします。



面接について考えて見ましょう。



ところで、集合場所に友達が遅れてきたらどうしますか。

12時に上野で会う約束をしていたとします。

しかし12時過ぎても友達は来ない。

12時10分ころ友達から電話がかかってきて、

「ごめん、今まだ日暮里。あと5分くらいで着く。」

といわれたとします。

そのときどうしますか。

どのように反応しますか。

1. 「ふざけるな、早く来い。こっちはさっきから待っているんだ。」

2. 「いや特に急いでるわけじゃないから、ゆっくり来ていいよ。今から特に急ぐ必要ないよ。」

さてどのように反応するか。

これは深遠なテーマであります。

このような質問が面接が出てくることは、、、まずないでしょう。



簡単に1と2それぞれについて考えて見ましょう。



1.

当然ですね。友達は12時10分時点で電車の中です。

集合時間は12時。

つまり12時前には遅刻することはわかりきっていたはずです。

なぜ12時以前に連絡をしなかったのでしょうか。

このご時世友達は携帯電話を持っているわけです。

それも彼は電話魔でいっつも電車の中であろうとところかまわず電話をしている不届きものです。

しかしそれは彼の天性の性格のよさで補ってしまっているのですが。

彼は怒られて当然ですし、むしろ怒ることが友情かもしれません。

怒ったからって非難されることはありません。



2.

彼はすでに遅れています。

では今から急いだところで何か状況が変化するでしょうか。

電車の中でいくら走っても、早く着くわけではありません。

上野駅で降りてから走っても、そう変わりません。

つまり、実際に急いでいるかどうかはもはや関係ないのです。

しかも敵は上野駅、老若男女大勢います。

ぶつかって事故でも起こされたら約束どころではありません。

大体せっかく会うのに、いい気分で会いたいのは当然です。

もしかしたら今日に限って家庭の事情など、やむにやまれぬ事情があって遅れたのかもしれません。

ここで寛容な姿勢を示すことによって、人間の大きさを相手に知らしめることもできます。



つづく



KT

同級生たち~其の二

今回はteamに関して少々。

これはほかのビジネススクールでも同じかもしれませんが、一年目は学校側が割り当てたteam単位での活動があります。

具体的には、宿題などをteamでやり、team単位で評価されます。

一人ががんばって満点とったらみんな満点、一人が正しいことを言っていてもteamの意見として採用されずに誤った回答を出してしまったらその人も点数が悪くなる、という仕組みです。

このteamとしての活動を通じて、留学生はアメリカ人を知り、アメリカ人は留学生を知り、それぞれの国のことを学んでいくのです。



さて、僕のteamは男性三人女性二人、アメリカ人三人留学生二人という組み合わせです。

そのあたりのバランスはかなり考えてteamに割り当てているようです。

backgroundは多様で、スカイダイバーから連邦検察官までいます。

スカイダイバーの前職はパラシュートのメンテナンスですから、要するに典型的なビジネススクールの学生が経験しているオフィス内での仕事の経験がありません。

本人もそれを気にしているのですが、こちらがまったく知らないことをよく知っているので非常に楽しいです。

discussionなどをすると、本当に多様な意見が出てきて楽しいのですが、まとめるのが大変でもあります。

それでも何とか最後にはまとまるので、そのあたりは年の功でしょうか。

元連邦検察官はさすがに折り目正しく、文書作成能力はぴか一です。

いつも出来上がったレポートを見て、英語の勉強にしています。

アメリカ人でも簡単に書ける文章ではないですからね。



今後はさらに過酷な課題がteamに課せられるらしく、上級生の話を聞くとけんかして怒鳴りあったり口も聞かなくなったりすることもあるそうです。

そのような経験をするのは非常に怖いのですが、経験はしておいたほうがあとあと得すると思うので、今から楽しみでもあります。

クラスの人数が少ないということ -Why Emory? その1

初めまして、Class of 2009 のHiroです。

アプリカントの皆様はいよいよ出願時期を迎え、エッセイ執筆・インタビュー準備に苦しんでいることと思います。

中でも、「Why this school?」という質問は、どこでも必ず聞かれる上に、リサーチの深さや熱意が簡単に悟られてしまう難しい部分です。

そこで、私自身が当時感じていたことと、入学して実際に感じている「Why Emory?」を織り交ぜて紹介します。

私にとっての「Why Emory?」は、下記の4つです。

��.クラスの人数が少ないということ

��.マーケティングに強いこと

��.生活環境がよいこと

��.人柄を見てくれること(スコアを最重視してないこと)



今回はその1、「クラスの人数が少ないということ」を紹介します。

Emoryを客観的・計量的に見たときの最大の特徴は、米国TOP校で最も人数が少ないことです。

私の学年は約180人、一つ上は約150人と、150人~200人のレンジで入学者数をコントロールしているとDeanも言ってます。

この人数の少なさを、メリット・デメリットで見ます。



メリット

��.同級生と仲良くなりやすい

  大規模な学校では入学式以後クラスメイトが一堂に会する機会が少ないかも知れませんが、Emoryは毎週Goizueta+で全員が同じ授業を受けます。従って、「クラスメイトで見たことのない人」がほとんどいません。私の場合、入学後2ヶ月経過して8割ほどの同級生の名前と顔を覚えました。また、よく聞く「アメリカ人同士で固まって外国人と接触を取らない集団」というのは特に見かけません。南部のフレンドリー気質のためでもあるのでしょうが、知り合いとなるクラスメイトの選択肢がそもそも少ないことで、「仲良くしよう」という意識が生まれるのだと思います。私のように純ドメでコミュニケーションに問題がある人間にとっては、多数に埋没しないための死活問題です。



��.コミュニティーとしての統一感がある

  aと深く関わりますが、クラスメイトとの共通体験がしやすいことで、統一感が深まります。例えば、上記のように全員が共通の授業を受けたり、またコア科目はほぼ全ての科目で同じ教授が教えます。指導方法や成績の付け方についての当たり外れや不公平感がなく、余計なストレスがたまりません。また「試験の打ち上げにバーで飲む」ことが、クラス全体でできたりします。互いの顔が見えていることで、メーリングリストなどの情報発信もしやすいです。例えば「アカウンティングのこの問題、誰か教えて」とか「電卓落としたけど誰か拾った?」とか「今度のハロウィンパーティーに一緒に行こう」と呼びかけるのは少人数の方が言いやすいですね。顔の見える範囲でのコミュニケーションが取れるというのは、当たり前のようですが、なかなか得がたいことです。



��.教授・スタッフとの距離

  教授は実によく我々のことを覚えています。こちらからの個別の質問もしやすいし、逆にコールドコールもされます。日本人は目立つせいか、教授にいじられたり、試験問題の登場人物として名前が出てきたりします。また、入学後は学校のスタッフとよく接することになりますが、よく学生を覚えていて普通に声をかけてくれます。



��.リーダーシップオポチュニティ

  クラブやアソシエイション(生徒会みたいな組織)等でのリーダーシップを取る機会が多く取れます。リーダーシップポジションの総数は学生数より多いって聞いた気がします(実際には一人で複数のポジションを行う人がいるので、全員が何かをしている訳ではありません)。



デメリット

��.人数=パワーの論理

 アラムナイ・在校生の絶対数は大規模校に劣りますので、卒業生ネットワークや職種のバラエティが欠けるという考えもあるでしょう。

但し、ネットワークは量より質といいますし(人数が少ない分緊密ともいえます)、Emoryに集まっている人の多様性は相当だと思います。



b.選択科目の幅・数・深さ

 私はサマースクールでペンシルバニア大学に行きましたが、例えばウォートンのファイナンスの授業の数・幅・深さとも、さすがの一言です。これは、「どんなにマニアックな科目でもそれなりの人数が集まる」からこそできると思います。

但し、Emoryもカリキュラムを新しい分野を取り入れたり工夫しつつ、興味深い科目を揃えています。この辺りは別途紹介します。



総合的に見て、スモールスクールであることに私はとても満足しています。



Hiro


授業紹介~其の一

気を取り直して、真面目な話題にも思い切って踏み込むことにします。

今回は授業紹介~其の一Leading people and organizationsであります。

これは典型的なソフトスキルの授業で、ある意味ではこのソフトスキルの授業こそがビジネススクールの特徴ですね。

(http://kimicafeblog.blog99.fc2.com/もありますので参考にしてください。)

本日のテーマはETHICSでした。

日本でいうところの道徳でしょうか。

僕は小学校のころ道徳の授業を受けたのですが、アメリカではそういう授業があるんでしょうかね。

その辺りも興味があるところではあります。

内容はというと、これがまた難しいのですが、ひとついえることは上司の命令であっても自分がしたことは自分に責任がある、とのことでした。

とりとめがなくて申し訳ありません。



が、ではなぜとりとめがないのにこんなことを書くのでしょうか。

なぜならこれは非常に重要なテーマだからです。

ビジネススクールを目指す皆さんはもう御存知だと思いますが、essayや面接などで、ethical issueについて聞かれることがあります。

日本人は小学校のころは学校で勉強しているのですがそれ以来このようなテーマに触れる機会が少ないですし、そもそも日本の小学校でやる内容とは当然ながら違うわけです。

ビジネススクール受験以外でも、実際に職場でethical issueが問題になることはこれから増えてくるのではないでしょうか。



というわけであえて今回は結論を書けないことがわかっていながらこの授業を取り上げてみました。

受験生の方は是非このテーマを研究してみてはいかがでしょうか。

きちんと理解してうまく表現できればessayや面接でかなりアピールできると思います。

日本人もそうですが、アメリカ人にとっても難しいテーマだからです。



今後自分なりに理解や結論に達したらまた内容を追加させていただこうと思っています。



いよいよワールドシリーズが始まりました。

どちらのチームが数日後に優勝の美酒に酔っているのでしょうか。

2007年10月25日木曜日

同級生たち~其の一

早速ではありますが、同級生について少々。

Class of 2009には180人の学生がいます。

その4割がinternational student(留学生)です。

僕が特に仲がいいのが、中南米からの留学生です。

とにかく彼らは明るく、そしてフレンドリー。

しかも面白く、一緒にいると会話が混乱することはあっても、とどまることはまずありえません。

8月のオリエンテーション期間に遊園地に遊びに行ったのですが、そのときのことです。

僕が乗った車には、ブラジル人二人とイスラエル人一人が乗っていました。

ブラジル人が運転していたのですが、どちらにいけばいいのかわからなくなったとのこと。

どうやら道はわかるが北か南か方角がわからなくなった、という状況のようです。

となるといかに道がわかるが方角がわからないという状況がくだらないかという話で、車中は大盛り上がりです。

その間にも車はハイウェイを突っ走っているのです。

いい加減やばいと思って、

「どっちに行きたいんだ?」と聞きました。

「北に行きたいが北がわからないから困っているんだ!」といわれたので、

「北はこっちだ」と一言。

「なぜだ」といわれ

「日がこちらから差していて今10時だからこっちが東で、となるとこっちが北だろう。」といったところ、一瞬水を打ったようにし~んとなり、北に向かい始めました。

どうやら彼らにはそうやって方角を判断するという概念がないらしい。

赤道直下(付近)だからでしょうか。

日本だと常識ですが。。。

と思うまもなく、いかに方角が判明したことがうれしいかということであっという間に話が盛り上がり、すぐにベッカムばりのサイドチェンジで話はどんどん展開していきます。

遊園地での待ち時間もまったく退屈することはありませんでした。



KT

宣言

長らく滞っておりましたブログですが、これからはどんどん更新して行きたいと思います。

申し遅れました、Class of 2009の高橋と申します。

今これを見られた皆様も、これから定期的にチェックしていただければ光栄であります。

その都度新しい何かが見つかることでしょう。。。

2007年8月26日日曜日

Goizueta is coming to Japan!

Goizuetaアドミッションチームの来日スケジュールが発表されました。

2007年
9月5日(水) - AGOS Japan MBA Workshop
9月6日(木) - The MBA Tour
11月2日(金) - QS World MBA Fair


アドミッションから直接話を聞ける良いチャンスと思いますので、
ぜひブースを訪ねてみてくださいね。

また、9月に開催される会場では、リクエストベースによるインタビューを受けることができます。
詳細、およびリクエストはこちらから↓
www.goizueta.emory.edu/worldwiderecruiting.



Class of 2008, T